2010年12月28日火曜日

一つのトイレから学んだこと

―― 今回は、前回の取材以降に面白い取り組みをされているとお聞きしお話を伺ってきました。
というのも先日、藤井大丸さんの1階トイレがリニューアルされたのです。
皆さんご存知でしたか?

実はそのデザイン、女性社員への公募にて決められたデザインだそうなんです!!
その取り組みについてぜひお話をお伺いしたい!!と追加取材を行なって参りました。

株式会社藤井大丸 業務推進部 谷本 萌様にお話をお伺いして参りました。

谷本 萌氏
―― 早速1階女子トイレを拝見してきました!白を基調とされていて、雰囲気も変わり、本当にトイレ!?と思うほどかわいかったです!

■この取り組みのきっかけは何ですか?


ありがとうございます。
当社は今年で創業140周年を迎えたのですが、記念企画の一環として挙げられたのがトイレの改装だったんです。1階トイレは十数年前に改装して以来だったのでユニバーサルなデザインではないなど問題点があったんです。

140周年を機に、せっかくだから従業員の生の声を反映させ、よりお客様目線のデザインにしようということになり、外部の設計事務所ではなく従業員にデザインを募集することになりました。

振り返ってみた時、従業員の意見を聞くことがあまりなかったんですよ。というのも全社的に900名程従業員はいますが、その内150名位が藤井大丸の社員で、他はお取引先のスタッフさんということもあって、全体的にコミュニケーションや意思疎通が不十分だったんですよね。公募と言う形をとることでいろんな意見を吸い上げたいと思ったのがきっかけなんです。

その中で最優秀賞1名と優秀賞9名を決め、1階女子トイレに反映しました。
社員にとっても会社のことを考えて頂くきっかけになったんじゃないかなと思っています。

毎日社内放送で呼びかけたりもしましたし(笑)、今回応募総数が女性限定で80名程だったのですが、応募には至らなくても、皆さん考えて頂けたと思います。


―― そうなんですね!自分の意見が反映されるのはすごくうれしいですし、素敵ですね。トイレ1つのデザインでも立場によって見え方も感じ方も異なりますね。

そうですね。実際、幅広い年代の方からご応募頂きましたし、フロアごとでも感じ方や、見る観点が全く違うんだなと、こちらの方こそ勉強させて頂きました。


例えば、地下の食品売り場のスタッフの意見では、地下にはトイレがないので、お客様は1階のトイレを使用されます。

1階~7階の各フロアはお客様の年齢層は分かれているんですが、地下だけは老若男女問わず多くいらっしゃるので、わかりやすい表示、そして誰にでも受け入れられるさわやかな色がいいとの意見も出ました。


また、年代や、ご自身がおかれている状況によって考え方や見方が変わるんですよね。ご両親の介護をされている方は、体の不自由な方向けなど多目的トイレについて熱く書いて下さいました。

付添いの人も入るからある程度の広さは必要だけれど広くしすぎると問題もあると…。確かに現状で多目的トイレはありますが、休憩所感覚で利用されて、本当に必要とされている方が利用できなかったりするので…必要以上に広くしないとか。

他にも普段気付かないような、突起物や、フックの位置など、そういった違う角度からの視点がすごくありがたかったです。皆色んなことを考えているんだなと少しわかったように思います。他には女性ならではの意見も多く頂きました。

個室ではいったん気持ちをリセットしたいので、ある程度落ち着く空間であってほしい。洗面台は横に荷物を置くと濡れてしまうので、フックや荷物置きが必須。

パウダールームでは気持ちよくお化粧直しをしたいのでプライベート感を出してほしい。などなど…。女性にとってトイレはもはや単なる用足しの場ではなくなっていることに改めて気付かされました(笑)

1階トイレは面積が非常に狭いのでカーブやグラデーションをつかって広く見せようという意見もありました。皆さん良く見ているなと感心するばかりでした。

確かにあまり広くなく、1階トイレの課題として、お客様の回転率を上げなくてはならなかったので、人の動線を考え、かつ実用的であることも考えました。

―― 一つのトイレ改装をきっかけに会社全体でたくさんの方が考えて頂いたのはすごいですね。

■今回のことをきっかけに様々な場所にトイレを見に行かれたのではないですか?今後もまた何か計画されているのですか?


そうですね!トイレを勉強しに大阪へ行ったりもしました!(笑)
今後の動きとしては、今回集まった女性従業員の想いを、従業員用トイレの改装にも反映させていきたいと思いますし、多く寄せられた意見を実際に今回反映した点も社内報にしてまとめました。やはり、意見を頂いたからには、フィードバックは大切なので。

後は、弊社は男性のお客様の割合が他の百貨店に比べて多いので、男性用トイレの改装も考えていますし、従業員食堂の改装にも取り組んでいこうかとも考えています。

―― どんどんと社内を改革していこうと前向きに取り組まれている姿を見て本当に勉強になりました。ご協力ありがとうございました。


★本日インタビューにお答え頂いた谷本さんから見た上杉さんのお話をお伺いしてきました。




■御社は、家族的な風土があって、すごくいい社風だと、上杉さんからお聞きしていましたがいかがですか?
また、両立されながら働かれている上杉さんを近くで見られていて、いかがですか?


そうですね。私は入社して6年、人事で働いてきましたが、入社当初の第一印象はすごくクールな方かと思っていました。でも一緒に働いていて、第一印象と違うなって感じています。すごく優しい方で、すごく芯のある方です。

仕事に対してもとてもまじめで真剣な方なので、厳しいところもありますよ。(笑)
でも同時に、女性らしい考え方を持った方で、繊細さと、どこか男前な凛々しい芯のある考え方を兼ね備えていて、そのバランスがとても素敵だなと思いますし、すごく尊敬しています。

私自身もそうなっていきたいですし、今後どんどん、自分自身も、会社も成長していけたらなと思っています。

―― 後輩社員の方から尊敬していると言ってもらえ、素直に先輩のことを厳しいけれど、尊敬していると言えるような関係が築けているのはすごく素敵ですね! 谷本さんご協力有難うございました。
(2010年12月16日現在)

2010年12月20日月曜日

感謝の気持ち

―― スタイルも抜群で、スーツの着こなしもとてもおしゃれ!で4歳の女の子のママでいらっしる上杉さん。私たちはすごく驚きましたが、取材の中で、今朝のお子様と会話や普段のご様子をお話しされている表情はとても優しく、素敵なママ姿が目に浮かぶくらい、お話をすればする程に、働くママとして目標とすべき方でした。きっと娘さんにとっても自慢のママでしょうね。


取材を通して


―― 正直今回の取材を行なうまで両立は、「ただ大変なだけだ、自分には到底無理」だと諦めていた所がありました。

しかし、現実はそれ以上に楽しさや、やりがいがあり、家庭を持っていない私よりビシビシに「タイムマネジメント」をされていて、仕事に対しても家庭に対してもずっと意識が高いのだと感じました。

働く女性の多くは、妊娠・出産となった時、仕事を「続ける」か「辞める」かで迷うと思います。

しかし、仕事と家庭を両立すると決めた時、上杉さんは、特に迷いや不安を抱くことはなかったと…その言葉の根底には、両立する為にはどうすればいいのかを考え、出来るか出来ないかではなく、自分がどうしたいかという思いがあったのだと強く感じました。

両立することを選択したのであれば、仕事と家庭に上手く向き合える方法を考えなければなりません。企業内制度が整っていることや、社内風土も大切ですが、家族や職場の上司、同僚など周りの理解をどれだけ得られるかが大切なのだと感じました。

頑なに「人には頼らず自分ひとりの力で育て上げる」「こう育てなければならない!」と肩肘を張り、意固地になるのではなく、自分自身に少し余裕を持たせてあげることも必要で、柔軟な考え方も必要なのだと感じました。

実はそれこそが一番難しく、信頼関係無くして出来ることではないのだと感じました。仕事においても家庭においても日々の生活の中で『感謝の気持ち』は欠かせないのです。

働き続ける中で、様々な壁にぶつかることがあると思いますが、壁を乗り越える上で、先輩社員の体験談や助言は、将来を考える上で大きな力になると思います。

自分の想いが物事の根本にあり、それを支えるものが制度やロールモデルなのだと思います。働き方や生き方を知ることはすごく力になり、ロールモデルから将来なりたい自分の姿をイメージできるのだと改めて感じました。

私たちは社会人になり、女性の活用問題や制度などを勉強し半年以上になります。これまでは、制度が整っていても使えないのは社内風土にだけ問題があるのだと感じていました。

でも、本当は育児休暇を利用している間、仕事や世間から離れるその恐怖というものは計りしれないなと感じました。風邪で仕事を一日休んだとしても、ブランクは感じますし、不安でなりません。

その不安を解消する為にも、企業の内外問わず事例やロールモデルの存在は大きいなと思いました。また一歩、視野を広く、物事を捉えられる様になったと思います。

上杉さんご協力有難うございました。

(2010年10月29日現在)

2010年12月10日金曜日

仕事と家庭の両立するための秘訣



■休まれた方々や短時間勤務を利用されている方々の仕事のサポートはどのように運営されているんですか?


正直、今でこそ事例がたくさんできたことで制度も整えられ、会社自体の考え方が変化してきましたが、まだ前例がない内は理解していただけない方もいましたし、短時間勤務利用者に対しての目も冷たかったかもしれません。

「女性は寿退社が当たり前」とおっしゃる性別役割分業世代の方々や、短時間勤務においては「昼休憩とって四時退社なんて仕事をする時間があるのか?」という様な考えの方もいましたが今は、家族的な社風のおかげか、理解ある上司もたくさんいます。

実際に私の直属の上司は、お嬢さんが子育てしながら仕事をされていることから、お孫さんの面倒を日常的によく見られており、それゆえに両立支援にとても理解があります。少し残業をしていると「早く帰りなさいね」と声をかけてくださいます。

このように時代の流れに沿って子育てを理由に仕事を辞める方は減ってきましたし、周囲もそのために仕事を辞めるのはもったいないと考える方が増えてきたのではないかと思います。

最近では出産しても仕事を継続する女性社員も増えてきて平成13年以降は女性の育児休業取得者は絶えることなく出ていますし、育児休業取得が当たり前になってきましたね。

中には、核家族で短時間勤務されながら両立されている方もいますし、結婚を機に退社されている方は今は、ほとんどいないですね。

短時間勤務も小学校1年生の5月末まで取得できるよう延長しましたし、現在は、短時間勤務制度があるから助かる、継続も出来るとの声もあるので、小学校3年生まで延長するか検討中です。

休業中や短時間勤務の方がいる部署では、少なからずフルタイムで働いている方にカバーして頂くことになります。でも、お互い様という気持ちで、何とか皆さんに協力をお願いしています。


―― すごいですね!そして、育児休暇取得が当たり前になる風土は素晴らしいですね。

■御社の場合、土日も営業されていますが、土日の休みがない場合、託児の問題はどうされているのですか?


そうですね、土日の託児問題は、お子さんがいらっしゃる方は、週の半ばに休みをとって、週末はご夫婦のどちらかが見るということが多い様です。社内結婚された方も同様です。
皆さん、ご夫婦が協力されながら、工夫されているみたいです。

土日が固定の休日ではないのは、大変なように思われがちですが、この業種だからこそ固定の休みが無く、ある意味自由に休みが取れるのでスケジュールを立てやすく有り難いです。最近は平日の保育園行事も多いですし、参加しやすいんですよ。

なるほど。確かにそうですね。当たり前のことなのかもしれませんが、ここまでお互いの理解が進み、ご夫婦で協力と工夫されているのはすごく素敵ですね。
うーん…難しいですね…(笑) 
私は本当に周りのサポートに恵まれていたと思いますし、私の意見が役に立つかはわかりませんが、まずは「力を抜くところは抜く!!」ですかね。

仕事ではなかなかそうはいかないかもしれませんが、家事や育児でも100%を求めるとしんどくなってしまいますよね?上手に力を抜いて、明日でもいいものは明日に回すという様に、柔軟に物事をこなしていくことだと思います。

こうしなくてはいけない!こう育てなくてはいけないとガチガチに自分を固めてしまうのではなく、ある程度手を抜き、自分にも余裕あるスペースを与えてあげることだと思います。

そして「休みの日の活用の仕方」でしょうか。私の場合は平日休みを取れるので、その日は片付けや翌日以降のおかず作りといった、家事全般を済ますようにしています。

あとは、言い方は悪いのですが「頼れるものは頼る」ことですかね。
後で何らかの形で恩返しするというつもりで、甘えられるところがあったら、甘えられるうちに、精一杯頼るということですね。一人で子育てしようと思いこむのはすごくしんどいと思います。

正直、子育てがこんなにしんどいとは思いませんでしたし、育児休業の一年間で、想像を絶するくらい大変なんだなと痛感しました。

特に私は、ずっと子供と一対一でいるのが向かないタイプかなと。大変でも仕事も家庭も両立していきたいと思ったんです。自分に職場という戻れる場所があるのがありがたいと感じましたし、働けるっていうことがこんなにありがたいのかと思ったんです。

周りからの支えは必要不可欠ですし、ただ、定時に帰れないとき、勤務時間が延びる場合は、事前に段取りや準備はしておく必要はあります。仕事や家事・育児、何においてもタイムマネジメントが重要だと感じています。

確かに子育ては大変ですが、自分自身子育てをして学ぶことは多くありますし、子供に育てられることも多くあるなと思います。子供が一才なら自分も母親一歳です。(笑)


―― 確かに母親一歳ですね。子供にしかない発想力や、気付かない点もきっと多くありますし、きっと「人」を育てる立場になって初めて感じることってたくさんありますよね。

■女性が活躍していく上では何が一番大切でしょうか?


そうですね。管理職という立場に立つ女性は増えつつあると思います。この業界ならではかもしれませんが、女性の感覚は大切だと思います。会社としても、今後、女性の活用に力を入れていくところです。

今は男女差なんてないと思いますし、女性だからできないことはなく、女性だからといって遠慮する必要もないと思います。

ただ、制度は整いつつありますが、作るだけではなかなか周知はできませんし、なんでも活用事例がないとなかなか難しいのが現実だと思います。今後は、制度にしても何でも、どんどん周知していき、ロールモデルとなる存在を増やしていきたいですね。

(2010年10月29日現在)

2010年12月1日水曜日

自分の選んだ道を信じて進めば間違いがない。きっと道が開ける。

―― これまでは会社の風土にスポットを当てお話をお伺いして来ましたが
今回は、仕事と家庭を両立されながら、イキイキと働かれている今をときめくワーキングママにお話をお伺いして来ました。

結婚・出産しても仕事を続けたい!でも家事や育児をどうやって両立すればいいの?そんな気になる情報を提供します!!

キラキラワーキングママ
株式会社藤井大丸 業務推進部 課長 上杉 雪恵様にインタビューしてきました。

上杉様は、課長として仕事もバリバリとこなし、プライベートも充実され、現在は4才のお子様のお母さまでいらっしゃいます。とても素敵な方で、これぞ憧れのワーキングママでした。
上杉様からは、仕事と家庭、両立の秘訣をお聞きし、働く女性とママとしての一面も少し拝見させていただきます!

上杉 雪恵氏

■上杉さんは、なぜ『藤井大丸』に入社されたのですか?

就職活動している時はじっと座って作業するのは向かないと思っていたんです。でも、希望していた職種は見事にすべて落ちたんですよ。(笑)

その時に、藤井大丸の求人情報を大学で見て、軽い気持ちで応募しました。面接を受けるとすぐに内定の通知を頂いたんです。すごくびっくりすると同時に、少し戸惑いました。正直熱い思いをもっていたわけでもなく、面接時に藤井大丸のロゴを見せられてもそれが何なのかわからなかったくらいなので……(笑)

両親に内定を頂いたと戸惑いながら報告すると「自分の選んだ道を信じて進めば間違いがない。きっと道が開ける。」と言われました。

常日頃、父からは「悪い状況の時はどうしてもマイナス思考になるけれど、この結果でよかったんだと、プラスに物事を考えてみなさい。そう考えれば、その結果も将来的によかったと思えるよ。

何事も前向きに考えるときっと人生道が開けていく。」とも聞かされていたんです。母は専業主婦ということもあり、身近で、いつも温かく見守ってくれていましたし、家族の力は大きかったです。その言葉や後押しもあって、入社を決めました。

そもそも、藤井大丸は面接の時から嫌な質問を受けたこともなかったですし、どこか家族的な社風だと感じていました。どこの企業でも人間関係で悩んだりすることはあるは思いますが、私自身、会社の人の悪口や愚痴を言うことも一切ないですし、人間関係に大変恵まれていると思います。この会社が好きですし、今となっては入社して本当に良かったと思っています。
―― そうなんですね!家族の言葉もすごく力になりますよね。
それにしても御社とすごく御縁があったんですね!元々ファッションやメイクといった様な業界に興味を持たれていたのだと思っていました。
仕事と家庭を両立されつつも、イキイキと仕事をされているんだなと感じました。なんだか憧れの上司という感じですね。

■お母様が専業主婦だった家庭に育ったことで御自身も専業主婦という選択肢はありませんでしたか?仕事と家庭を両立するのに不安はありませんでしたか?


ありがとうございます。そうですね、憧れの上司には成り切れていないかもしれませんが、私は、「心と身体を健康に保って過ごす!!」という目標をモットーに、入社当時から働いてきました。

入社以来、病気等で欠勤したことがないのが私の一番の自慢でもあるんですよ!(笑)
昔は、母が専業主婦の家庭に育ったので私も専業主婦になろうと思っていた時期もあったとは思いますが、働き出すと共に仕事を辞めるという選択肢はなくなりました。

時代の流れも関係はあると思いますが、私の出産時も弊社では既に育児休業取得者は何名かいましたし、特に仕事を辞める事情はありませんでした。

確かにはじめは、仕事と家庭の両立は不安もありました。でも主人のお義母さんが「育児で仕事をやめるのはもったいない。応援するから頑張りなさい。」と言って下さったんです。

お義母さんをはじめ家族のサポートが得られるという恵まれた環境のおかげで、子どもの発熱で仕事を休んだこともありませんし、家族の存在が大変有り難いです。本当に感謝です。お義母さんには足を向けて寝られないですね・・・…(笑)



―― (笑) 家族のサポートで、理想の働き方ができるのはすごく有り難いですね!安心して仕事と家庭を両立できますね。

■復職される時の不安はありませんでしたか?


そうですね。弊社では、「職場復帰プログラム」として休んでいる期間中一、二か月に一回の会社訪問の機会を設け、人事担当者との顔合わせとして一時間程度の近況報告を行っていますし、いきなり復職…という形ではないので安心でした。

会社に行く機会があるのと、ないのでは全く違うと思います。弊社では原則、現職に復帰としていますが、 一年間休んでいる間、なんのコンタクトもなければ、自分のことを覚えてもらっているか、戻る場所があるのか不安ですよね。

そういうことがないように安心して仕事に復帰できるような形を取り入れています。実際私も「ここまで元気に成長しました!」と挨拶程度ですが、一度子どもを連れて会社を訪問しました。また、職場の人間としても、お子さんを連れてきて頂けるのは、すごく嬉しいですしね。

―― 他社様では社内報の送付やメールでコンタクトを取っていると聞きますが、二か月に一度会社訪問があるのは休業中の方にとっては気軽に伺いやすいですし有り難いですね。
それに、社員の方々のご家族を知る機会があまりないので嬉しいですよね。

(2010年10月29日現在)

2010年11月29日月曜日

真の強さから学んだこと

先日、仕事もプライベートも充実されながら、その企業で初めて女性管理職になられた方、いわゆる女性のキャリアアップの道筋を作られた方にお話をお伺いしてきました。

その方からは芯の通った強さと女性ならでは、母ならではの強さから醸し出される雰囲気に少し緊張しながらも、女性として、母としてずっと仕事をされてきた秘訣などをお話し頂きました。

当時は女性が大学に進学するのも珍しい程、女性が働くのは本当に難しい時代だったそうです。就ける職業も限られていて、その企業の女性採用の一期生として入社されたそうですが、その際もコピーやお茶汲みばかりで、仕事にはやりがいもなく楽しくなかったと仰っていました。その中で資格をとり、仕事を紹介してもらい転職まで考えておられたそうです。

しかし、紹介先の方から、「この仕事はやりがいを感じるような魅力的な仕事ではない。辞めない方がいい。」との言葉をもらい、考え方を切り替えるきっかけになったそうです。

それからは、何事も前向きに捉え、コピーひとつ取る時も、最先端の情報が手に入るという様に、仕事の中に楽しさを見出していったとお話しされていました。

現在では、少しずつ改善され、育児休職など企業内の制度は整い女性も結婚、出産後も働けるように男女ともに働きやすい環境ができてきています。

しかし、それが必ずしもいいこととは言い切れないかもしれないと仰っていました。育休で仕事にブランクをあけることになるし、それに加え、最近では、「会社に制度を整えられていない。」「子育てができる環境が設備されていない。」と求めるばかりで、自分で何とかしようと考え、自らがやりたいことをするためにどうすることが必要か考えていない人が多いのではないかと…

ご自身は、「働くことを選んだからには職場に迷惑をかけないことが一番重要」だと話され、周りや会社にばかり期待するのではなく、チームワークを乱さず、子育てと仕事を両立するには自署努力も必要だと思いこれまで働いてこられました。

自分が働き続ける道を選んだからには、責任を持ち自分のキャリアを考えるべきで、「仕事」か「家庭」か、何を優先すべきなのかという軸を明確に持っておくことが一番必要だと思いますと仰っていました。

そして次に大事なのが自分自身。「何のために働くことを選択したのか」を考えること。
しなければならないこと、重要なことを先にこなし、仕事の効率性を上げることがポイントだとお話しされていました。

「仕事上で悩むこともあると思うが、そんな時こそ、不安を解消する方法を考えた方が良いですよ」とのアドバイスも頂きました。すべてはタイムマネージメントに繋がるのだと。

お話しをお聞きしても終始「芯」の強さを感じ、自身の働き方も見つめ直す機会になりました。育児にしても、仕事にしてもどこか複雑にしていたのは自分自身なのかもしれないなと感じ、
入社のときに抱いた思いを忘れず、自分自身の「軸」をしっかり持っていたいなと感じた取材でした。全ては「タイムマネージメント」なのだと改めて実感しました。

2010年11月16日火曜日

「働く環境」の在り方は自分自身の中にある

―― 一歩足を踏み入れるとそこは、広々とした優雅な空間。清潔感に溢れ、なんだかとても贅沢で思わずうっとりとしてしまいました…(笑)

優雅さと同時に、居心地の良さを感じ、それは空間だけで演出されているのではなく、そこに働く人々が与えてくれるのだと強く感じました。

団結したチームワークの良さが取材から感じられ"多くのお客様に喜んでもらえるホテルを目指している"とお話しされる大矢さんからは女性としての魅力もビシビシと伝わってきました。活き活きと活躍する女性としての姿がとても印象的となった取材でした。




取材を終えて


―― 私たちはこれまで数々の取材を行なってきました。
その中で、制度の活用方法、運営での工夫など様々なお話を聞き、勉強させて頂いてきました。

お話を伺う度に、他社の制度や社内風土が整っている状況に圧倒され、どうすれば自社に活かせるのだろうか、この取材を通し自社に何を持ちかえれたのかと考え、取材を重ねても自社は変わらないのかも知れないと思い焦ることも多くありました。

しかし、今回この取材を通して改めて感じたことは、「働く環境」の在り方は自分自身の中にあるのだと強く感じました。

私自身が仕事に対する向き合い方を理解しきれておらず、表面上の環境しか見えていなかったのかもしれません。何よりも働きやすくするには自分から変わらなければ何も変わらないということだと思いました。

確かに、サポート体制が整っていれば制度的には守られていて働きやすいのかもしれません。けれど、制度で守られているからこそ、そこに甘え、権利主張してしまうのでは働きやすい環境は永遠に手にできないのではないかなと思います。

困ったときに手を貸してもらえるような良い関係を築きたいのなら、助けてあげたいと思われるような仕事をすること、何かを一生懸命に取り組んでみるなど、自分自身もモチベーションをあげて仕事に取り組むことが大事だと思いました。

まずは今おかれている立場をしっかり理解し、認めること、その中で自分は何ができるか、できることを精一杯に行なうことが大切なのだと感じました。きっと、きれい事だけではなく、何かを成すことは強さも必要なのだと思います。時には凛とした強さを持つ、どこまでも勉強していたいと思うほどの向上心は持っていたいし、必要なんだと今回の取材で改めて学びました。大矢様有難うございました。

(2010年9月21日現在)

2010年11月15日月曜日

企業力UPセミナー[11月10日] 報告

過日開催致しました、『企業力アップセミナー』にご多用にも関わらずご来社頂き誠に有難うございました。
おかげさまで好評のうちに閉会することができました。




前半の㈱ワコールの人事部深沢様の講演では、
『「自律型人材」への第一歩~ワコールの新入社員教育~』として人材育成の基本原則と新入社員教育をテーマにご講演頂きました。





企業としての経営の基本方針 から新人教育の内容についてご紹介頂きました。

後半の人材育成コンサルタント 水谷伊久子様のご講演では、『人材育成の最前線から!今、新人研修に求められることは!』をテーマにお話頂きました。



水谷様の講演では、動作が与える印象について実践しながら学ぶセミナーとなりました。ご参加された方の実施したアンケートからは下記のような声も聞けました。



  • 日頃気がつかないことを考えさせられた。 
  • 意識を変えることで、周りからの見られ方が変わると感じました。 
  • 自分のことはなかなか気付かない、育成には自ら気づいてもらうことが大切だと思った。 
  • 体験に基づく話で非常に参考になった。 
  • 何となく頭では分かっていること、分かっていると思っていることを、具体的に全身を使って話して下さるので改めて言わないと分からないことが多いと気付きました。






やはり、皆さん「人材育成」について色々思うこともあり、凄く考えているのだと、もしかすると企業にとって、個人にとっても永遠のテーマなのかもしれないなと感じ、自分自身も誰よりも成長していかなければなと感じたセミナーでした。

誠にありがとうございました!!

2010年11月11日木曜日

高いモチベーション



■様々な取り組みをされていますが他に何か支援策はありますか?


弊社では制度をただ提示するだけでなく、人事の者が個人面談を行い制度の説明をしたり、育児休業などからの復職のフォローアップ面談を定期的に行っています。
また、社で育児用雑誌の定期購読をし、無料貸し出しを実施しています。

実は、弊社は女性が自身のキャリアアップの為に退職されるケースも多いんです。他のサービス業界へ移る方や、ホテル業界内での転職によるキャリアアップ、他には海外に語学留学に行ったりと理由は様々です。そういう意味では女性の退職=結婚・出産ではありません。

―― そうなんですか?!
女性がキャリアアップで退社するというイメージはなかったです。向上志向の方が多いんですね。

■退社された方の中には戻ってきたいと言われる方もいらっしゃいますか?


そうですね。やはり、キャリアアップ志向が高い女性が辞めていくのは「これからなのに…」と思う気持ちは否めません。特にホテル業界は転職が多い業界です。制度ではありませんが、運用で受け入れ態勢は用意しています。

また、留学・勉強を理由に退職を考えている人については、場合によって自己都合休職を認めることもあります。現在、自己都合休職を認められて留学し、復職した方は3名います。

語学やビジネスについて自主的に学びたいという向上心のある方が、これまで弊社で働いてきたノウハウも持たれている上に、プラスアルファ新たに学んでこられたことを含め成長されていますからすごく財産になると考えています。

他には月々技能手当をお支払いする制度を用意しています。英語(TOEIC)やソムリエ、バーテンダーなど様々な資格について認められています。

―― そうなんですね!運用面でも様々な工夫をされているのですね。
会社から休業といった形で戻ってきてもいいと言われたり、技能手当が出すると、勉強してみようかなと、一つのきっかけになりますね。

■他に、学習を推進する仕組みなどはございますか?また、海外などに行かれて復職できる運用は社員の方々はご存知なのですか?


通信教育を援助するという意味で、指定された通信教育を受けると終了時に補助金が会社の方から出ることはあります。何事もきっかけ作りは大切ですね。

また、自己都合休職については特に周知をしているわけではありませんが、身近な先輩などがこういった運用で留学しているのを知っているので、私共から伝えるのではなく、生の声が聞ける位置にいるのではないでしょうか。

また、上司の方もご存知なので、部下の相談に対してアドバイスする場合もあるようです。仕事を続けたい、向上心を持って成長したいという方にはどんどん頑張っていただきたいと思っています。

当ホテルは忙しい分、効率よく仕事をこなすことも大切ですが、何より仕事に熱心な方が多く、目標意識が高いんです。社内に教えてくれる頼れる方がたくさんいるので、資格取得にも前向きになれますし、凄く心強いんですよね。

―― そうなんですね!!お話をお伺いしても本当に職員の皆様がモチベーションの高さが伝わってきますね。

■では大矢様ご自身の仕事の一番のやりがい、醍醐味を教えて頂けますか?


そうですね。私はもともと、いわゆる「キャリア志向」ではなかったのですが、ここまで仕事を続けてこられたのは、人との繋がりやご縁のおかげだと日々感じています。

ホテルの中には、タイトルに関わらず常に高い目標や問題意識を持って真摯に頑張っている人がたくさんいます。そのような方々を見ていると、私も何か役に立ちたいと思いますし、それが現在まで仕事を続けるモチベーションになっていると思います。

総務人事の仕事は、縁の下の力持ちです。「人を育てる」「働きやすい職場を作る」というのは時間がかかるしすぐに結果がでない地味な仕事です。

そんな中でも一番のやりがいは人との関わりです。新しい制度ができたことや研修を通じてスタッフから「働きやすくなった」とか「ありがとうございました」とか、そんな声を耳にしたときは本当に嬉しいです。

また、現在私は管理職ですが、上位の役職につくほど大きな課題に取り組めます。できることの種類を広げていく横のキャリアアップもありますが、管理職という縦のキャリアアップ希望者も増やしていきたいと思っています。

―― なるほど。私たち自身、取材を通し人事部の方々にお話をお伺いするたびに企業になくてはならない存在だなと強く感じます。

■最後に新入社員にメッセージを下さい。(主に私たちですが…笑)

そうですね…メッセージ難しいですね…(笑)
仕事をしていたら、逃げ出したいこともあると思います。組織においてはすぐに自分のやりたい仕事ができることの方が少ないですし、仕事は思っているほど合理的には進みません。

ですので、特に新入社員の時は「(上司から)自分に何が求められているのか」に集中して、できるだけ早く良い結果を出すことが必要だと思います。

どんなに嫌なことでも必ず終わりは来ますし、一生懸命に取り組むことに「無駄」はないと私は思います。

一方、自分の中では将来「こうなりたい」という夢を持って、あきらめずに取り組むこと。「こうなりたい」と「今の仕事」を関連付けて考えられるとモチベーションも上がると思います。

そして最後に、周囲の人(上司、先輩)はみんなサポーターです。ひとりで思い悩まずに何でも相談してみてください。もちろん、私たち総務人事のスタッフもその一人なので、ぜひ活用していただきたいと思います。

(2010年9月21日現在)

2010年11月1日月曜日

自分のスタイルで働ける職場

―― 古都・京都の玄関口から一歩踏み込むとそこは、洗練された空間…ここでの結婚式を夢見ている方も少なくはないのではないでしょうか。

今回の主役は、今年で開業14年目を迎え、国内外を問わず多くのお客様に親しまれている、京都で知らない人間はいないと言っても過言ではない「ホテルグランヴィア京都」様です!

今回の取材先は、総務部 総務人事グループの大矢 悦子様にお話をお伺いしてきました。

ホテルグランヴィア京都様は、「きょうと男女共同参画推進宣言」にも登録されており、お客様だけでなく、そこに働く従業員も大切にされています。
そんな秘訣や、社内風土を少し覗いてきました。
大矢 悦子氏

■男女共同参画推進宣言をされていますがその経緯を教えて頂けますか?

女性が末長く働ける、いろんな方面で活躍できる企業にしたいと思ったのがきっかけです。海外のホテルでは管理監督職でも大変多くの女性が活躍されているんですよ。それに比べ日本はまだまだですよね。女性の中で一番多く考えられる、結婚出産。

出産しても仕事を続けたい、キャリアアップ志向があるのであれば、この企業で続けようとか、上を目指し、頑張ろうと思わせる足がかりになるものが必要だと思ったんです。
こうあるべきというレール敷くのではなくまずは環境作りから始めました。



―― なるほど。確かに、仕事を続けたいと感じていても、会社にそのような風土がなければなかなか言い出せないこともありますね。
そう思うと、会社全体で女性活用問題に取り組まれるのはすごく素敵ですね。

■では他に、女性が活躍する職場にするためにはどういうことが必要だと思われますか?

そうですね。様々な側面があるとは思いますが、一番は、自分のスタイルで働ける職場ではないでしょうか。キャリアアップ志向の人もいれば、そうでない人もいますよね。

例えば、キャリアを積むと必ずマネジメントをしないといけないというのではなく、接客が好きで接客のスペシャリストを目指すとか、ひとつの職種をずっと継続できるなど、いろんな働き方の中から、自分の働き方が選択でき、仕事に対してやりがいや責任を持てる働き方ができる職場ではないかなと感じます。

そして次に必要なことはやはりサポートする風土ではないでしょうか。
弊社では育児休職は最長子供が3歳になるまで、勤務時間の短縮については9歳の学年末までに延長しています。

―― なるほど…そうなんですね。
それにしても、24時間、365日営業の中で育児休業・勤務時間短縮の延長だなんてすごいですね!

■周りの方々の反応はいかがですか?また利用者からはどのような声が聞かれましたか?


そうですね。弊社では最長3歳なので、制度利用期間を自分で合わせられます。ですからなかなか保育園に入園できず困っていたところ、何カ月か制度を使い助かったという事例がありました。

また、周囲は方向性や制度について総論賛成ですし、概ね理解があると思います。
問題は実際の運用がどうか、ということですが、育児休業中の人員不足についてはアルバイトを補充したりという運用をしています。

弊社は24時間営業ですから夜勤のある職種もあります。育児休職復職後の方々は、今のところ配属を含めて労働時間の配慮をしたり、制度に縛られるのではなくケースバイケースで柔軟な対応を心掛けています。

また、制度においては周囲の理解だけではなく、利用側の意識も大切ですね。権利主張をするだけではなく、利用者の仕事に向き合う姿勢や配慮に対する周囲への感謝は必要です。

もちろん、育児だけではなく、今後は介護問題も増えていきますし、お互い様という気持ちも大切ですね。

何にしても、やはりお互いの思いやりが欠かせないと思います。思いやることで自然と相手の立場も見えてきますからね。


―― そうですね。やはり最近では、保育園の入園問題もよく耳にします。そんな中育児休業の延長はすごく心強いですね。また、自分にばかり負担がかかるとなかなか、思いやりを持てなくなってしまいますが、そういった両側面をしっかりとらえ、会社がカバーしてくれるとよりよい環境になりますね!

■多くの方が制度を利用されているのですか?また男性の育児休業取得率はいかがですか?


ここ最近は特に結婚しても仕事を続ける方が非常に多いです。中には2人目3人目の育児休業という方もいらっしゃいます。

ただ残念ながら、男性の育児休業取得はまだです。これは今後も課題です。男性の育児休業は外圧ではなく、まだまだ男性の意識が進んでいない部分もあると思います。

制度として男性の出産直後の休暇はまだありませんが、運用で工夫はしていますし、男性も育児休暇取得を検討して頂きたいと考えています。

ただし、現在は不況の影響もあって人の不足への対応が難しく、そのような意味でも特に男性は遠慮しがちであると思います。

―― そうですね。確かに、日本全体で見ても男性の育児参加はまだまだですね。
最近でこそ育メンや男性の育児参加などを耳にしますが、やはりまだ性別役割分業感覚も抜けきっていないでしょうし、難しいところですね。

(2010年9月21日現在)

2010年10月25日月曜日

すべての人々がイキイキと働けるオフィス

松井山手支店 

―― 取材を行うまで金融機関は、どこかお堅く冷たいイメージを持っていました。

しかし、京都信用金庫の松井山手支店に一歩足を踏み込むとそこは、とても居心地のよい店舗で用事がなくても思わず足を運びたくなるそんな空間でした。

そして何より一番の魅力は働く方々です。皆さん目がキラキラと輝き、そこには私たちが目標とする「すべての人々がイキイキと働けるオフィス!!」でした。

こんなに身近にいたのかと、目の前に広がる職場風土に、そして皆さんの熱い思いに、思わず感動し不覚にも途中泣いてしまいました…。笑 (ご迷惑おかけしました。汗)

というのも、皆さんのモチベーションの高さや、社員同士の絆の強さがビシビシ伝わってくるんです。本当に不思議でなりませんでした。耳にする言葉一つ一つから「仲間意識」というものが感じられました。

今回までの取材で、自分自身の仕事に対する姿勢を見つめ直し、周りにばかり求めるのではなく、自身で変えていく程の心づもりは必要だと学んできました。

それだけでなくチームワークの在り方をも今回学んだように思います。自分が周りに与える影響と、周りから受ける影響の両側面に気づき考えさせられました。「良い会社」は楽しそうな点がピックアップされ、どこか夢見がちに思います。

しかし、本当に素晴らしい会社は、決して単なるなれ合いではなく、数字に対して責任感を持ち、目標数値を全体で1つと考える風土が染みついているのです。

その中で京都信用金庫さんももちろんのこと数字に対する向き合い方は真剣そのもので、また、皆さん悪いことから先に上司に報告するそうです。

失敗した時「どう隠そうか…」とひとりで解決しようとし、どんどん深みにはまる…この悪循環が大半だと思います。それは結局、自分を守っているにすぎないのだと改めて感じました。

もし一つの行動の先に相手が見えているのであれば、自然とどこまでもお客様スタンスになっているのだと思います。
そして最後に、「支店長についていく」とさらりと言える関係にあるということにとても驚きました。

そういった関係は誰かに与えられてできるものではなく、お互いに信頼しあうことで作り上げられていく関係だと思いました。

きめ細かなフォローの元、的確な指示をし、最大限のリーダーシップでチームを率いる統率力のある支店長がさらに結束力を固めているのだと伝わってきました。

仕事でもプライベートでも人生には、数え切れない程の出会いがあると思います。
その時々に、自分はどういう人生を歩みたいか、どんな仕事をしたいか、何を目標とするかを考え選択することが大切なのだと感じました。

一見簡単で実は難しいことなのかもしれません。本当は一番大切なことで、何においても自分の中の軸というものは持っておかなければいけないのだと再認識しました。というのも仕事は自分を作る上で欠かせないものだと思うからです。

幾つの時にどれだけ人に会うかで大きく変わると、この企画を通し感じています。スペシャリストだけでは成り立ちません。ゼネラリストになれて初めてスペシャリストの道が開けてくるのかもしれないなと感じました。

ご協力頂きました、京都信用金庫松井山手支店の皆様、有難うございました。


(2010年9月30日現在)

2010年10月12日火曜日

真のチーム力

今回も引き続き 京都信用金庫松井山手支店の皆さまにお話をお聞かせいただきました。

京都信用金庫 松井山手支店

主任 接客チーフの井山 祐子さん

くらしのアドバイザー今西 賀奈子さん

主任 事務チーフ藤本 明美さんの御三方に職場風土、組織についてお話をお伺いしました。


■これまでの男性がいた店舗と現在の店舗で何か雰囲気が違うことはありませんか?

 「一番の違いは目標に対する責任感ですね。以前の店舗は、男性の営業係りはたくさんいましたし、店舗の目標に対する責任は窓口である自分も課せられていましたが今ほど責任は感じませんでした。目標達成してもどこか他人事で目標達成した際、人数も多く全員で喜ぶことはできませんでした。

確かに今は、目標に対するプレッシャーもありますが、でもその分、今の店舗は目標達成したら全員で拍手して喜べるんですよ。一体感があり皆が同士のような感覚です。上司、先輩、後輩に関わらず皆尊敬しています。」
―― そういう環境自体がすごいですね。
弊社ではなかなかお互いのことを言える環境ではないのですごく憧れます。

■松井山手支店はどんな店舗ですか?また皆さんにとって松井山手支店はどういう存在ですか?

 「京都信用金庫には温かい印象を受け入社を決めました。
仕事に関してはもちろん厳しい方もいましたし、仕事について悩んだりもしましたが、周りの方々や環境にはすごく恵まれていたと思います。

この店舗は全員で計数目標に追われています。でもその分、目標達成した時は何事にも代えがたい位嬉しいんです!達成感というか充実感がすごいです。というのも、目標数字を見ても「あと何%!」と意欲に繋がりますし、他の誰かが契約成立しそうになると心から応援し支えようと思います。

他人事ではなく、自分のことのように喜んだり、頑張ろうと思う、皆で一つの目標達成している感じです。もちろん皆を見て自分も負けていられないとも思いますしね。

思う通りに事が運ばず苦しい時でも、「頑張ろう!!」という志しを全員が持ち、全員が感じている所がこの店舗の自慢できる所ですね!

それでも気が滅入る時や、正直“辞めたい”と思うこともありますが、ずっと続いてきたのは、支店長や上司の方々はすごくモチベーションが高く、人一倍声を発してくれるお蔭ですね。

それだけでなく声を上げ、声に応える同僚がいます。皆が一丸となって頑張り、しんどい時は率先して自分から声を出す、きっと一人一人が熱い想いを持っている店舗です。
私にとって松井山手支店は、成長できるところです。

小さな職場なので各自役割はたくさんあります。モチベーションの高い仲間の中でいかに自分の役割を果たし、仲間を助け支えあっていくか、それができれば自分も成長できると思います。

皆に共感してもらえる分、自分も共感して常に、物事に敏感に反応できる自分でいたいと思っています。」

「私は松井山手支店に転勤当初、“違う会社に転職したんじゃないか”というくらい、未経験のことばかりで戸惑いました。

そんな中、自分はしたことないことでも物怖じするのではなく、積極的に受けてみようって思ったんです。たとえ解らなくて困っていても周りの誰かが、助けてくれました。

それを通し自分自身も成長できましたし、本当に周りの方々や環境に恵まれているなと感じます。積極的取り組んだ分だけ理解してもらえる。また挑戦したいと思える場所ですし、そういう風土になるのも皆で同じ目標に向かっているからだと思います。」
―― こんなに温かい職場があったなんて知りませんでした。すごく良い空気が伝わってきました。また来たいと思える空間はこういうことだなと感じました。

■では今度は逆に、怒られる、厳しいと思うことはありますか?



「支店長は厳しいです。(笑) というのも、支店長は本当にどこまでもお客様目線なんです。どんな時でもお客様の気持ちを汲み取って柔軟な対応をされていますしすごく尊敬しています。

お客様のことや事務の流れなどを考え柔軟に対応しなければならないことも多く、法律や、京都信用金庫のルールに則っているか見極めが難しいです。

しかし、杓子定規な考え方で作業的にこなすのではなく、お客様目線に立つことに心がけ、日々徹底しています。
上司の意見を聞くだけではなく自分でも調べ、考え、お互いが納得した中で仕事をしています。

支店長は、本部や各店舗との連携を取り一つ一つ確認し、解消して、納得した状態で仕事に取り組めるようして下さるので、厳しいことももちろんありますが、支店長を信じています。」
―― すごいですね。「支店長についていきます」との言葉が自然と出てくる環境であるということに驚きを隠せません。

■もし、失敗してしまったとしてもすぐ報告相談は出来るのですか?

「そうですね。むしろ、皆悪いことの方が報告は早いです。走って支店長のもとに報告にいきます。逆に言わない方が怖いですし。(笑)

ただ、入社後すぐではないです。やっぱり人間関係ができてからでなければ難しいですよね。私たちも初めは報告ですら言いにくかったです。

信頼関係が出来ていると何でも言いやすくなりますし、伝えると周りもすぐ反応してくれるんです。支店長にも“おかしい、こうじゃないか”と思ったら伝えますし、それを受け入れて下さるのですごく助けられています。」
―― すごいですね!!リーダーシップがあるんですね。

■最後に皆さんの夢を教えて頂けませんか?

今西さん


(今西さん)「そうですね。私は何らかの形でずっと笑っていたいと思います。例えば何か嫌なことがあっても皆でお腹いっぱいご飯食べて笑って毎日を繰り返す、そんな日々が理想です。」



井山さん
(井山さん)「挑戦を恐れず、どんどん前進していきたいです。そうすることで自分も成長できると思いますし、松井山手支店はそれができる所であると思いますし共に成長ですね。」



藤本さん
(藤本さん)「最近は自分の仕事に関する喜びだけではなく皆で共感し、仕事に取り組む喜びがわかるようになってきました。

皆がいるから喜べて自分が居られる。そういう様に縁の下の力持ちになりたいです。皆で同じ目標を目指し、一丸となる、気持ちを共有できることが幸せです。小さなことでも感動出来る自分が幸せだなと。」


(支店長)「この店舗のメンバーは感動しすぎですけどね。(笑)」




(皆さん)(笑)


―― すごいですね!皆さんの会社や仕事に対する思い、周りの方々に対する思いが伝わってきました。というのも支店長様の思いや考え方がどんどん次の方に伝わって、担い手となる人材が育っているのですね。

■では支店長様の夢をお聞かせ願えますか?

 「そうですね。松井山手支店は皆モチベーションの高い人の集まりで、すごく恵まれていると思います。この店舗から育った女性が、次の世代を引っ張っていく担い手になって欲しいと思っていますし、そういう逸材の集まりだと感じています。

今まで多くの方々にお世話になりましたし、今後は私がお返しをする番だと思っています。大きなことを考えているわけではないですが、京都信用金庫との未来を担う人づくりのお役に立てればいいなと思っています。」
(2010年9月30日現在)

2010年10月4日月曜日

子育て討論会放送

昨日放送されました「KBS子育て討論会」ご覧いただけましたでしょうか?

子育て社会に必要とされる課題が明確に取り上げられており、
とても参考になる内容であったと思います。

放送では、弊社を代表して参加した私ともう一名が話た内容が放送されていました。

子育ての思いを話でき、よい機会に恵まれました。ありがとうございます。


子育て支援の問題は解決したわけではありませんが、一人一人がこの問題と向き合い、
少しでも考えていただければと思います。

そうでなければこの問題は解決しません。子育てをしながら働ける社会をつくり、
だれしもがイキイキ働けるオフィスづくりを弊社も目指していきたいと思います。

企業力UPセミナー

女子シャインLabセミナーが決定しました!!


【企業力UPセミナー】 

人材教育に時間をかける意味とその価値について学びませんか?


プログラム

14:00―14:50 『自律型人材への第一歩~ワコールの新入社員教育~』 
株式会社ワコール 人事部 深沢信介氏

15:00―17:00 『人材育成の最前線から!今、新人研修に求められることは!!』
人材育成コンサルタント 水谷伊久子氏

17:00― 無料相談会 

日時:2010年11月10日(水)

時間:14:00~17:00

費用:無料 

定員:20名

対象:経営者、人材教育に興味がある方










■PDFダウンロードはこちら 


※予定が変更される場合がございます。
詳しくは田中まで(075-341-4111)

第3回取材企画でご協力頂きました、株式会社ワコール 人事部 深沢様にご講演頂きます。
ぜひ、ご参加くださいますようお待ちしております。

2010年10月1日金曜日

お客様スタンス

―― 皆さん、おはようございます。取材企画第4弾です!!

今回の取材先は、「京信さん」の愛称で地元の人々から親しまれ、今や地域には欠かせない存在の京都信用金庫様です!!

「地域と共にコミュニティーバンク」をモットーに地域との絆を結び、きめ細やかな心配りをされています。

そこで今回は数多くある店舗の中から、女性の発想を営業に活かしたいと、平成19年9月からスタートした京田辺市の松井山手支店様にスポットを当てお話をお伺いしました。

松井山手支店様は、支店長をはじめ8名の職員全員が女性で構成されています。

店舗内は明るく華やかで、どこかカフェを連想させる様な店舗作りがなされており、居心地の良さを感じ安心感を覚えます。そして何より働かれている方々がとても温かいのです!!

はじめに、 京都信用金庫 松井山手支店 支店長  今尾 仁美様にお話を伺いました。




■入社当初は男性の多い職場でも働いておられたと思いますが、女性であることで苦労されたことなどはありますか?

 女性であるから苦労したと感じることは特にありませんでした。
学生の頃から、金融機関の中で一番親しみがあり魅力を感じていたのが京都信用金庫だったのですが、職場にはすごく恵まれたと感じています。

女性だからと甘やかされることもありませんでしたし、転勤なども経験しましたが人間関係にも恵まれ、本当に働きやすい職場です。

融資の窓口にいた時に、来店されたお客様が女性窓口ではなく男性窓口ばかりに行かれた際は、「なぜかな…。」と悔しい思いもしました。

けれどあせらず、お客様に顔を覚えて頂くにつれて、自然に私の窓口に来て頂けるようになりました。お客様から教わることが多くありますし、その時々で考えなければいけないことも多く、日々勉強ですね。
―― すごいですね。

■松井山手支店は女性のみの店舗ですが他店と違うことや店舗づくりで意識されている点などはありますか?

 松井山手支店は外訪する営業係のいない来店誘致の店舗で、かつ個人のお客様に特化した運営をしています。当然ですが、他店舗と同じように計数目標があります。

ご来店頂いたお客様を全員で「おもてなしする」まさしく全員営業の店舗です。
皆がご来店頂いたお客様に笑顔で帰って頂けるよう本当に一生懸命営業に取り組んでくれていると思います。すごく優秀な職員に恵まれたと思っています。

あとは、家族より長い時間一緒にいるわけですから、社内での人間関係を大切にしています。何でも言い合える関係がなければ会社や仕事に対するモチベーションも上がりませんよね。報告事項など、その都度すぐ言うようにしています。

―― なるほど…報告・連絡・相談ですね!!やはり仕事をしていく上で人間関係は重要課題ですね。

■情報共有の点でも工夫されているのですか?

 社内共有イントラや、日々の会話の中でも共有しています。悪いことでもすぐ報告という体制ができています。

お客様の中には皆の笑顔が見たいからと遠方から来店して下さる方もいます。お客様のことを知っているということが、信頼につながるのです。

お客様にご満足いただけるきめ細やかな接客を実践することを心がけたいと考えています。

―― なるほど。サポート企業といった感じですね。
弊社は情報共有の面でもまだまだなのですごく勉強になります。

■8名という少人数で仕事をされていますが工夫されていることはありますか?

 研修や休暇で人員が少ない時もお客様にご迷惑をおかけするわけにはいきません。常にその状況を想定した営業体制がとれるよう、ローテーションや勉強会を実施し、レベルアップを図っています。


■女性の支店ができた背景を教えて頂けますか?また、この支店は支店長にとってどういう存在ですか?

 仕事に男性も女性もありませんが、事務がしっかりしている店舗は、計数目標も達成できていると感じて、特に女性は事務面で得意ですし、気配りもおもてなしもできる、そんな長所を活かして女性のみの店舗を作りたいという思いがあって生れた店舗なんです。

お客様に来て頂く営業スタンスや、店舗作りもこれまでの店舗とは違います。開設時に私は本部におり、立ち上げに携わりました。

立ち上げ当初から職員の努力で好成績を上げた店舗でしたので、その努力を知っている分プレッシャーもありましたが、どうすれば皆が働きやすく、お客様に喜んで頂けるかを日々考えて運営をしています。

また、周りは大きな店舗ばかりで当店舗が対抗できる規模ではないので、他の金融機関様とは違う支店にしたいと思っています。お客様にとって松井山手支店を時には家族のように、時には友人のように、企業と人ではなく、人と人で結ばれた存在でありたいと思っています。

2階のセミナールームは預り資産のセミナーだけではなく、風呂敷の包み方講座、メイクアップ講座、マーブリングや手話など金融業務以外で楽しんでもらえるイベントやセミナーなどを行っています。

全員でお客様に喜んで頂けるイベントを企画しています。自分達が楽しまなければお客様にお勧めできませんからね。
―― そうなんですか!本当に地域密着型で、身近な存在になりますね。

■今まで仕事を続けてこられた秘訣はありますか?


 仕事は正直、楽しいことばかりではありません。でも、長く働こうと思うのであれば楽しまなければ続きませんよね。

それから、コミュニケーションは大切だと思います。上の立場で話をしてしまうと皆の意見が聞こえなくなってしまいますし、立場が変わると見えなくなることもたくさんありますよね。

言ってもらえることで気づくこともありますし、自分自身も勉強になりますからね。色々なことに敏感に反応し、冷静に対応することを心掛けています。入庫当初から今でもきっとこれからも、いろいろな人に育てて頂いているという感じです。感謝しています。

(2010年9月30日現在)

2010年9月28日火曜日

京朝スタイル

本日、朝7時から「朝ふろしき部 ふろしきモバイル講座」に参加してきました。

ペットボトル包み 
「朝ふろしき部 ふろしきマナー講座」は宮井株式会社さんで開催されました。

なぜ、朝にセミナーがあるのかというと、9月は朝スタイル月間なんです。

京都市では朝型生活を推進していくため、9月を「京朝スタイル月間」として定めて環境に優しい暮らしに向けての情報発信をされています!!
朝の涼しい時間帯を活用し、運動や趣味など充実した朝の活動を始めてみたりと、朝って早起きすればするほどお得なんです。

といっても、もう9月も終わりますので…。終わる前に参加したい!!と思い参加して参りました。
朝が早いのですが、7:30~8:15 (45分) 1講座 ¥500
社内から女子会を代表し、4名で参加してきました。

今日のセミナーのために早起きした中で一番早いのが4時に起きた方がいました!! (笑)
〝早起きは三文の徳″ですね。


今回の講座はふろしきの包み方です。

ふろしきの包み方といってもたくさんあります。

今回は、ま結びの練習から始まり、

バスケット包み
ポシェット包み
ティシュ箱包み

などたくさんの結び方のレクチャーがありました。

私は本当に不器用で結び方ができないところ優しくご指導頂いたので45分でマスターすることができました。
朝の時間を活用してとても有意義な内容となりました。
他にも体験教室をされているみたいなのでアクセスしてみてください!!

風呂敷専門店・唐草屋 

2010年9月27日月曜日

KBS少子化問題討論会


9月20日(祝)に「少子化問題討論会」討論会に参加してきました。

この「TV討論会」は、京都経済同友会の少子化問題研究委員会さんが、企画されたもので、
「日本一 産み育てしやすいまち京都づくりを考える!」というテーマで行われました。

パネリストとして、
京都を代表する産婦人科の足立病院の畑山博院長や、

京都子育てネットワークの藤本明美さん、

NPO法人おふぃすパワーアップ代表 丸橋泰子さん、

京都子育て支援センターこどもみらい館館長 浅野明美さん、

コーディネーターとして佛教大学教授 岡崎祐司さんが参加されました。

会場には100名ほどの方が参加され、子育て中の母親や未婚の女性、学生30人の市民も加えて、子育てに関する不安や悩みなどについて意見を交換しました。その中に私と社内から2名参加して参りました。

子育ての問題は女性が仕事をしていく上で課題とされることです。女子シャイン★Labとしてもこの問題は大変重要なことですので、立候補し参加となりました。

現実、子育てをしていく環境を企業が提供しなければ、子供を抱えながら働いていくのは大変難しいですし、制度をうまく運営していくことが必要とされています。

しかし、企業によっては余力がないため手が回らず、女性が働く環境が整わず、両立をあきらめてしまう方も大勢います。

会場からの意見として、″子どもを生まない理由”を、教育費の高さや、仕事との両立の難しさをあげる人が多く見られました。
病児保育の不足の問題や、周りでの子育てのサポートが必要とされている現状が明らかになりました。

参加し感じたのは、仕事と家庭を両立していくためには、課題を明らかにし企業も含め考えることです。そして、声に耳を傾けてほしいと感じました。















ぜひ放送をご覧ください!!
2010年10月3日(土)19時00分~20時00分
チャンネル:KBS京都

2010年9月20日月曜日

女性が多い職場ならではの課題


―― ビルに入るとすぐ、目に入るのがたくさんの華やかな下着たち。とても印象的で、世代を超えて愛用されている人気商品を目の前になんだか胸がときめきました。

前回まで、働く女性にスポットを当てお話をお聞きしてきたのですが、今回は男性目線の人事部の立場からお話しを伺いました。

「女性の多い会社だから男性の私が出てきてびっくりしたでしょう?」と素敵な笑顔で迎え入れてくださった深沢さん。深沢さんにも助けられ、終始和やかな雰囲気の中で取材を終えることができました。

お話を聞くまでワコール様のように女性が多い会社は、制度も整い活用されていると思い込んでいました。

しかし、現実は女性が多い職場ならではの課題が存在するのだと盲点を付かれたような気分でした。

またお話の中で、制度を活用されている方が仕事量を落とさないように優先順位を意識して取り組まれていると聞き、自ら行動し協力してもらいやすい環境を作られているのだと感じました。


その中で「普段から書類の整理整頓は当たり前」との言葉に正直、ドキッ!!としました。私たち自身ファイリングしたつもりで、どこに何があるか書類を把握できていないことも多いからです。

万が一自分が休んだ時、チームの人から見てもわかるよう、最低限書類の管理は出来なければだめだな…と、当たり前のことが私たち自身できていなかったことに反省。

制度を活用したい、協力してもらいたいと思うのであれば、企業の一員として利益を上げることは大前提として仕事に取り組むことだと改めて気付かされました。

私たちは入社し数か月、まだまだ勉強不足で、できることはほんの一握りかもしれません。しかし“新人だから出来なくて当たり前”と思うのではなく、どうすればできるのかを考える前向きな姿勢と行動力も必要だと感じました。


この企画を通し編集後記を書きながら大切な思い、伝えたいことを確認し自分自身、仕事に対しての向き合い方を見つめ直す良いきっかけになっています。

仕事を通じて成長する、そこに気付いたのなら仕事ももっと楽しくなり、仕事も会社も好きになれると思います。そうすることで、仕事は自分の一部になるんじゃないか、と感じました。

頭でっかちにならないように自分自身、一日も早く近づけるように日々精進していきたいと思います。

ご協力いただきました、深沢様ありがとうございました。

(2010年7月14日現在)