2011年6月17日金曜日

皆で創り上げた皆のオフィス

――今回は、社内環境を変えることで見えてきた変化やヒントをお話頂きました。 ご協力頂いたのは、京都府内で診療に従事する保険医(保険医とは診療できる医師)さんを支える、私たち京都人にとっては欠かせない存在です。 
京都府保険医協会事務局様では、「患者も医療関係者も共に喜びあえる医療」をモットーに日々実現に向け、医師の各種勉強会など保険診療の向上に取り組まれています。 そんな中で、去年事務所移転に伴い、社内の仕組みを変えられたのことで、社内のコミュニケーションの量にも変化が出たそうです。 そんなヒントを少しお話頂きました。




――オフィス移転までの経緯と流れをお話し頂けますか?

移転することになったきっかけとしては元々入居していた本体ビル移転に伴って、私たちも移転する運びとなりました。ですので、まず場所の選定からはじまりました。移転が決定してからは、お盆もはさんでいたので日程がすごくタイトで、業務と並行しつつ、実質2カ月で移転を終えました。




すぐ動けるように引っ越し、内装から、廃棄処理、I T機器[LAN]など、全部で4~5チームに分けて、作業にあたることになり、その中で私はレイアウト工事から備品管理を担当するチームになりました。配置に関しては大まかなイメージを事務局と事理事者で相談し、それをウエダ本社さんに相談させて頂きました。同線や、会議室の音漏れ等細かいところを微調整し、ご相談させていただきました。

例えば、今までは会議室が離れていたんですが、今回はパーテーションで区切る事になったんです。マイクを使った講演会を行なうこともありますし、重要な会議を行なうこともあります。

そうすると話声が聞こえてしまったり、社内で業務をしている者も気が散ってしまうこともありますまた応接間とプリンターの配置が非常に近く、そこも気がかりでした。どうしてもプリンターの音が気になってしまいますし、お客様をおもてなしするスペースですから、音が気になって話に集中できず、不快に思われてしまうと困りますしね。




やはり事務所と言っても、お客様目線も必要かと思います。その様な話をしていると、音を吸収する間仕切りがあるとの御提案を頂いたんです。間仕切りだけでなく、プリンターの裏にも吸音パネルを置くことで、より気にならないとの配慮も頂きまして、要望をしっかり押さえてくれていたんです。

今のところ音の心配もありません。文句があれば言ってますよ。(笑)
ウエダ本社さんはそれだけ何でも言えますし、凄く小さなことでもすぐご対応頂けるので心強かったです。

例えば、直前に応接室の開き戸を、引き戸に変えてもらったり、納期はギリギリできっと大変だったと思いますが、しっかり対応頂きました。また、受付の丸テーブルのネジが緩んでいると少しお話すると、すぐにひょいと顔を出してくれて直してくれました。


事務所内のレイアウトは配慮し、ドアもシートを張り目隠しをしました。また圧迫感がないように目の高さ以上にモノを置かず、基本はローに、フロア全体の配色も解放感のある白で統一しました。事務所は、基本白と茶色ベースのコーディネートで、応接室や会議室は重厚な黒をベースにています。お客さんがお越しになる場所でもあるのでシックにしました。




後は、紙ベースのデスクワークがメインですし、しきりを無くし「あまり荷物を置かない、情報共有のル―ル」をつくりました。これを機に資料の管理方法も変えました。

まず、もう何年も見ていない過去の資料は処分しました。これまでは管理は個々でしていましたが、個人が資料を持たず、共有ファイルを作りました。こうすることで、資料がどこにあるかも分かりますし、誰かが休んだ時でも共有していれば業務が滞ることもありません。


また、対面の人と話をしやすくなり、コミュニケーションが以前より更に増えたように思います。しかし、資料整理は思っていた以上に大変でした。業務をこなしながら資料整理を進めるので全ての資料はしまえず、量を減らしながら必要なものは置いて、という感じだったので、なかなか進みませんでした。先が見えず何度も途中で嫌になりました。(笑)移転後は捨て癖がついて逆に大事な資料を捨ててしまうことも…。(笑)


ただ、この作業を全体で一緒に取り組みましたし、更にコミュニケーションも取れたと思います。これまで積み上げてきた社風があっての人間関係ともいえますが、社内環境は言いたいことがあれば言いあえますし、環境は非常にいいです。

――オフィス移転でここまで仕組み自体が大きく変わると思いませんでした。移転で楽しかった点は在りましたか?
もともと雑貨系が好きなのでレイアウトや備品を選ぶのが楽しかったですし、自分たちでイメージを持ち、要望をまとめウエダ本社さんにお話をお聞きしました。専門分野は分からないこともありますし、プロの視点からアドバイスを頂きました。

最初は皆で図面をみてイメージを書き出し、社内で共有していました。週二回のミーティングなど、ある程度目途を立て、全体の進歩状況の情報の共有をこまめにし、皆の意見を拾いあげることが大切ですね。だからこそ、皆で創り上げた皆のオフィスという感じです。

チームを作ることで自分の権限で色も決めれますし、役割も明確になり楽しかったです。ただ、移転の日程にゆとりを持つことはすごく大切ですね。(笑)
 数とモノが足りているかなど最後の備品チェックが非常に大変でしたし。写真が入っていたのでイメージしやすく助かりました。

内装、パーテーションから看板も全てウエダ本社さんにお任せさせていただきました。相談しても、すぐ答えて頂け、何かあったらウエダ本社さんに聞こうと社内の人間も思っています。





――ありがとうございます。

よせなべ講座 第3回 三田果菜×津高絵美



【生き方も、働き方も、社会貢献も、混ぜてみたら面白いんちゃいますか】



京都学生人間力大賞歴代受賞者 presents よせなべ講座 の第3回は、教育委員会のご協力を経て、五条・元有隣小学校 ( 下京区富小路通五条上る本神明) で行います。

小学生時代を思い出す机と椅子。しばしタイムトリップしながら、夢を描きましょう。

これまでの 「よせなべ講座

第1回 尾角光美 × 廣岡睦 『いのちを守る-ひとも環境も』





第2回 尾形浩一朗 × 深田雄志 『「Play」と「Work」をつなぐ仕事』






第3回統一テーマ 『未定』

プレゼンター 三田果菜 氏 × 津高絵美 氏

18:00開場

18:15開会(閉会後、近くで懇親会を行います!)

参加費500円(お茶代込み)

お問い合わせ先 京都流議定書事務局 075-341-4111


■ ペチャクチャナイト・セッション1 by 三田果菜(18:25~)


■ ペチャクチャナイト・セッション2 by 津高絵美(18:50~)


■ 参加者全員チェックイン by 嘉村賢州 and home's vi (19:15~)


■ クロストークセッション by 嘉村賢州 and home's vi (19:45~)





【第2回プレゼンター 三田果菜 × 津高絵美】

三田果菜(HappyBeautyProject 代表 - 2010年 グランプリ受賞)

家族のがん体験を美容の知識が救ってくれたことから、悩んでおられる方やその家族に「美容師」としてできることがあると確信した。同志社大学大学院博士後期課程在籍中。

津高絵美(Climate Youth Japan  - 2010年 環境部門賞受賞)

COP13, 15と参加し、国内で環境コミュニケーションイベントを開催。COY6・COP16で日本ユースが効果的に世界ユースに肯定的影響力を与える最大限のサポートを行なう。




<よせなべ講座とは>

京都学生人間力大賞の受賞者が2人1組で話題を提供し、ユニークな「場」で開催するオムニバス講座です。学生・企業人・地域が混ざり合い「生き方・働き方・社会貢献のあり方」を考えます。

<京都学生人間力大賞とは>

大きな可能性を秘め社会貢献活動をし、成果のあった人間力溢れる傑出した学生に与えられる賞。大学のまち京都で学生版人間力大賞として京都青年会議所が毎年主催、京都市・京都市教育委員会共催。学生の存在が市民の意識を変化させ、まちを活性化することに繋がる。

2011年6月10日金曜日

よせ鍋講座 第2回  尾形浩一朗 × 深田雄志  『「Play」と「Work」をつなぐ仕事』


昨日よせ鍋講座第一回目が終了いたしました。足元の悪い中ご参加頂きました皆様、誠にありがとうございました。法然院という場所での開催は実に新鮮なものとなりました。






京都流議定書2011に向け今年も取り組んでおります。

これは、京都流議定書イベント3日目に御出演してくださる、京都学生人間力大賞歴代受賞者が、それぞれの活動を、違う活動をしている人と組み合わさる事により、新たな課題や融合などが生まれないか?とするものです。


京都学生人間力大賞歴代受賞者 presents よせなべ講座 の第2回は、おしゃれカフェかつこの地域に溶け込んでいる出町柳・かぜのねさんです。




第2回統一テーマ    「Play」と「Work」をつなぐ仕事

プレゼンター 尾形浩一朗 氏 × 深田雄志 氏

【 日程 】

18:00  開場
18:15  開会
参加費 500円(お茶代込み)


■ プレゼンセッション「Play」(18:20~) 


■ プレゼンセッション「Work」(18:40~)


■ ワールドカフェ by 廣岡睦 produced by home's vi(19:00~)





尾形 浩一朗 (チャリラボ代表 - 2008年 京都青年会議所奨励賞受賞)

京大大学院生として出町柳「かりおん」のレンタサイクル事業モデルを研究、出町柳に自転車の総合研究室「チャリラボ」を立ち上げる。ハンドサイクルの独自輸入を実施する一方、出町柳町内会の副会長やフリーペーパー「出町と柳」の発行をするなど、「自転車」を巡るあらゆるまちづくりに関わる。

深田 雄志 (日本患者学会 代表理事 - 2008年 理事長賞受賞 )

医療コンサルタントとしての経験を生かし、学生インターンと共に収益事業から学生団体まで、「患者支援」を広げるモデルを促進する連続起業家。2008年、京都・学生アントレプレナー大賞受賞。これまで地域医療フリーペーパーや、「保健の出前授業」を立ち上げ。今年はホスピタルアート事業が立ち上がる。




<よせなべ講座とは>
京都学生人間力大賞の受賞者が2人1組で話題を提供し、ユニークな「場」で開催するオムニバス講座です。学生・企業人・地域が混ざり合い「生き方・働き方・社会貢献のあり方」を考えます。



<京都学生人間力大賞とは>
大きな可能性を秘め社会貢献活動をし、成果のあった人間力溢れる傑出した学生に与えられる賞。大学のまち京都で学生版人間力大賞として京都青年会議所が毎年主催、京都市・京都市教育委員会共催。学生の存在が市民の意識を変化させ、まちを活性化することに繋がる。




2011年6月1日水曜日

求めるのではなく”与える側”



先日、取材にお伺いする前にオープン戦観戦に行ってきました。
皆さん小柄で、華奢で少し驚きました。しかし、その体系からは想像も出来ない程、パワフルで、爽やかで、男子プロ野球にはない女子プロ野球ならではの良さが満載でした。

この試合を見るまで、「女子プロ野球」ときいて、どこか「男子プロ野球界」と比べて考えていたのかもしれません。

高校野球にも似た熱い思いや青春が伝わってきて、あっという間に女子プロ野球の虜になりました。

“男子と比べてしまう”その感覚は自分自身の働き方と似ているように感じました。私たちは早いもので入社2年目となりました。弊社はオフィス家具や複合機を取り扱う会社で、圧倒的に男性社員が多いです。

また、この業界はまだまだ男性社会といっても過言ではありません。どこか私は男性と対等に仕事ができることを望んでいたのかもしれません。きっと、女男の区別は必要か?と疑問に感じ、男性と同じ土俵で平等に!と考えている方もいると思います。



しかし本当に必要なことは違いを認めることなのではと改めて感じました。“女性だから”ではなく“女性として”働くことが大切なのです。女性には女性の強みがあり、男性には男性の強みがあるのです。

その違いを認め、互いを活かし合うこと、無理に同じ土俵に立つのではなく自分がどうありたいか、目指すべき姿は何か、自分の強みは何で、弱みは何か、しっかりと向き合い、自分に指を向けることこそが大切なのだと取材を通し実感しました。

それでも、自分に指を向けることは難しく、うまくいかない時周りの環境のせいにしてしまうことがあると思います。それは、相手に求めすぎているからかもしれません。

そんな時は俯瞰的に物事を捉えてみて、求めるのではなく”与える側”に立つことが大事なのかもしれません。

組織において自分に求められる役割、責任は何かを問いかけることこそが成功への一番の近道なのかもしれません。というのも、皆さんは男性社会と言われるプロ野球界でも新たな道を作っていくのはプレッシャーではなく、心から楽しんでいるのです。

あとに続く人たちが増えるように、動きやすいようにと“与える側”に立ち物事を捉えておられました。目指すべき姿が明確で常に成長したいと強く思い、悩みながらも挑戦し、その過程を楽しまれているのです。

その姿はどこか凛としていて、気持ちに余裕を感じられました。本当に責任ある行動とは、自分が携わる物事を俯瞰的に捉え、目の前のことだけに捉われず、仕事にプライドを持ちながら真摯に向き合うことではないかと思いました。


仕事に対する考え方は人それぞれ違うと思いますが、目標とする姿に向かう為の試練はあくまでも通過点にすぎないのだと実感しました。

それはお客様に最高のプレーを提供したいという気持ちにもつながっていました。経験を重ね身につけてきたスキルを存分に発揮され、そして真正面から野球に向き合う姿は大変魅力的で、応援したくなる、力になりたくなる人間像とはこのことなのだと感じました。



(2011年3月31日現在)