2011年6月1日水曜日

求めるのではなく”与える側”



先日、取材にお伺いする前にオープン戦観戦に行ってきました。
皆さん小柄で、華奢で少し驚きました。しかし、その体系からは想像も出来ない程、パワフルで、爽やかで、男子プロ野球にはない女子プロ野球ならではの良さが満載でした。

この試合を見るまで、「女子プロ野球」ときいて、どこか「男子プロ野球界」と比べて考えていたのかもしれません。

高校野球にも似た熱い思いや青春が伝わってきて、あっという間に女子プロ野球の虜になりました。

“男子と比べてしまう”その感覚は自分自身の働き方と似ているように感じました。私たちは早いもので入社2年目となりました。弊社はオフィス家具や複合機を取り扱う会社で、圧倒的に男性社員が多いです。

また、この業界はまだまだ男性社会といっても過言ではありません。どこか私は男性と対等に仕事ができることを望んでいたのかもしれません。きっと、女男の区別は必要か?と疑問に感じ、男性と同じ土俵で平等に!と考えている方もいると思います。



しかし本当に必要なことは違いを認めることなのではと改めて感じました。“女性だから”ではなく“女性として”働くことが大切なのです。女性には女性の強みがあり、男性には男性の強みがあるのです。

その違いを認め、互いを活かし合うこと、無理に同じ土俵に立つのではなく自分がどうありたいか、目指すべき姿は何か、自分の強みは何で、弱みは何か、しっかりと向き合い、自分に指を向けることこそが大切なのだと取材を通し実感しました。

それでも、自分に指を向けることは難しく、うまくいかない時周りの環境のせいにしてしまうことがあると思います。それは、相手に求めすぎているからかもしれません。

そんな時は俯瞰的に物事を捉えてみて、求めるのではなく”与える側”に立つことが大事なのかもしれません。

組織において自分に求められる役割、責任は何かを問いかけることこそが成功への一番の近道なのかもしれません。というのも、皆さんは男性社会と言われるプロ野球界でも新たな道を作っていくのはプレッシャーではなく、心から楽しんでいるのです。

あとに続く人たちが増えるように、動きやすいようにと“与える側”に立ち物事を捉えておられました。目指すべき姿が明確で常に成長したいと強く思い、悩みながらも挑戦し、その過程を楽しまれているのです。

その姿はどこか凛としていて、気持ちに余裕を感じられました。本当に責任ある行動とは、自分が携わる物事を俯瞰的に捉え、目の前のことだけに捉われず、仕事にプライドを持ちながら真摯に向き合うことではないかと思いました。


仕事に対する考え方は人それぞれ違うと思いますが、目標とする姿に向かう為の試練はあくまでも通過点にすぎないのだと実感しました。

それはお客様に最高のプレーを提供したいという気持ちにもつながっていました。経験を重ね身につけてきたスキルを存分に発揮され、そして真正面から野球に向き合う姿は大変魅力的で、応援したくなる、力になりたくなる人間像とはこのことなのだと感じました。



(2011年3月31日現在)

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