2011年3月30日水曜日

自由の中の厳しさ


―― 今回は堀場製所の野崎様に続き、管理本部の副本部長 山下泰生様にもお話しをお伺いし、より深く、濃い堀場製作所様の一面を体感してきました。

野崎様とお話しさせていただいたときと同様、山下様は、とても物腰がやわらかく、時には笑いを交え丁寧にご対応下さいました。本当にどこを向いても、見ても、素敵な方々が働かれている暖かい企業だなと感じましたし、本当に仕事ができる人は、何のおごりもなく、真摯に人と向き合える方なのかなと感じました。

堀場製作所様では、部署内はニックネームで呼び合われており、〝おもしろおかしく″の精神をモットーに、しっかり信頼関係を築かれていました。“信頼を得ること・与えること”の大切さを改めて学んだように思います。

堀場製作所様では一人ひとりがしっかりと現状を見据え、自由さの中の厳しさ、責任の重さを感じたように思います。自分自身に少しも責任感を感じない仕事では人は育ちませんし、意欲もわいてこないと思います。そのように社員がイキイキと働けるためのちょっとした仕掛けをあちこちに用意し、自分スタイル、HORIBAスタイルを確立され、各々がメリハリをつけ働かれているお話しをお聞きし皆さんの充実感と主体性を強く感じました。

現在、働く意識の問題はどの企業でも課題に上げられますが、勢いのある企業は働く社員一人ひとりが目標意識を具体的に持ち仕事に取り組まれています。どんなに困難や課題が目の前に山積みにされても周りや他人のせいにし、目を背けるのではなく、まずはその課題に向き合い、「何としてもやる」と挑戦意欲を持たれているなと、山下様の言葉の端々から伝わってきました。

今回の取材を通し、何も考えずにただのうのうと日々を過ごし、与えられたことのみをこなす、またはやらされ観を感じながら働く、その時間がいかに無駄で、人生をもったいない物にしているかと考えさせられたようにも思いました。お話の中で、「最近は、採用面接でも女学生がしっかりしていて、学生時代から将来こうなりたいなど目標を持っていると感じることが多いです。

ただ、入社後の伸び率で行くと男性社員の方がすごく伸びます。」とお話しをされているのを聞き、確かに仰る通りかもしれないと感じました。どこかで女性は、早い段階で自分のキャリアプランを良くも悪くも頭の中で描いているのかもしれません。また、周りの環境に大きく影響を受けやすいようにも思います。いかに入社当初のモチベーションを維持し仕事に取り組んでいくか、それは会社での仕組み作りによっても大きく変わるかもしれませんが、何よりも一番大切なのは、自分自身の意識だと感じました。

会社の取組みや、制度はあくまで背中を押すためのツールにすぎないということをしっかり意識し、仕事に取り組むこと、またほんの少しの仕組みがあるだけで、やりがいは何十倍にもなるのだと感じました。はやく私自身も「ウエダ本社」らしさは何であるかを腹落ちさせ、ホリバリアン(HORIBAグループ従業員の総称)ならぬ「ウエダマン」(ウエダ本社の総称)の名にふさわしい、良い意味で会社人間になりたいなと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿