2011年3月25日金曜日

本当にいい会社に入れてよかった。


取材を終えて


―― 野崎さんにお会いする以前から、多くの企業の人事部の方々から「憧れの存在」「カリスマ人事部」とお聞きしていました。実際にお会いしお話しさせていただきましたが数分もたたないうちに私たちも野崎さんにすっかり魅了されました。
そうお伝えすると野崎さまは「きっと、白黒はっきり言う点と、気楽さがきっと受けているんではないですか?(笑)
昔から楽観的で、呑気でいいねって言われていました。(笑)」と笑顔でお話しされていましたが、“やる”と決めたら様々な工夫を凝らし、仕事の中に楽しみを見つけ出し成果を生み出されている方なのだなと強く感じました。
空気を和ませながら要点を捉え、イキイキと話をされる姿に頭の回転の速い方だと感動し、相手に対する気遣いもピカイチで、とても美しく同時に逞しささえ感じたほどでした。
「今日は何して遊ぼう」とお聞きし、私自身、仕事をしに会社に行くという考え方自体に主体性もなく、悪い意味で“企業人、仕事人間”になっていたのだと気づかされ、「本当にいい会社に入れてよかった。ラッキーでした (笑) 」と野崎さんのように笑顔で語れるようなそんな大きな企業人になりたいと感じた取材でした。

堀場製作所様は社員一人一人を大切にされ、大企業であっても隅々にまで目が行き届いている、包み込まれている様に感じました。最近はよく社員の「自発性、主体性がない」と課題になっていると聞きます。そんな中でも、堀場製作所様では一人ひとりがしっかり発言できる場を仕組み化されていて、社員の考える力を延ばしていく取組みを多くされている企業様であると感じました。
記事では書けませんでしたが新人育成の一環として、新入社員が原価計算や会場レイアウトなど、企画から運営まで担うという取組みを行なわれているのです。また、新入社員の声や行動を目にし、ついにトップまでを動かせてしまう程の社員同士の距離の近さと行動力にも驚きました。ただ、何かを欲するのではなく、自分から何かを与えることを考える、そんな発想の転換がすごく大事なのだと強く感じました。

この取材活動をスタートしてから早8ヶ月が経とうしています。この取材を通し、多くのことを学んできました。しかし、今回の東北地方太平洋沖地震の連日の報道の中、自分自身の小ささ、無力さを感じました。また、11歳の女の子が「今までの自分が贅沢だったんだなと感じました。」としっかりと明日を見据えた強い目をして話す姿に、今自分が置かれている状況がいかに贅沢で尊いものなのか、ということをあらためて学び、これまで多くのことを学んできたはずなのに、まだまだ自分自身の意識は変わっていなかったのではないかと思いました。今自分自身ができること、そしてしなければならないことは何か、しっかり考え、これまで学んできたことを念頭に置いて、自分の出来ること、すべきこと、したいことを考え、全うしなければと感じました。最後になりましたが、この度の東北地方太平洋沖地震で被災された皆さまに、心よりお見舞い申しあげますと共に、皆さまの安全と、一日も早い復興をお祈り申し上げます。

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