2011年3月29日火曜日

360度のサポート そして 自由さの中の厳しさとは


―― 先程、野崎様にもお話しをお伺いしましたが、またお会いしたい!と思う程、素敵な方が多い会社だなと感じています。

■山下様ご自身が働かれていて、まさに御社の社是「おもしろおかしく」だなぁと感じることはありますか?


管理本部 副本部長
秘書室長 兼 総務部長
山下 泰生氏
そうですね、基本は“自由”な所ですかね。しかし、自分勝手とは違います。結果を出すまでのプロセスや方法は、個人に任せていますし自由ですが、しっかりと結果を出すことが重要で、逆にそれはすごく個人に責任のあることだと思います。

自由の中にある厳しさでもあります。ただ、それ以上に一つの仕事に対してやりがいを持って働けると思いますよ。全て指導されないということは、自由でもあり一方で厳しさも同時について回ります。

万が一うまくいかなくなった場合でもしっかりと自分で考え、処理し責任を取る、その失敗を痛いと感じられる会社でもあると思います。私はそれもひとつのやりがいかなと思います。本当に“自由さ”を一歩間違えると本当に恐ろしいことになってしまいます。
ですから、もちろんその責任を各々が意識し、自覚を持って、自主的に動くように、目標達成を約束します。

しかし、万が一結果が出なくても、一方的に結果が出なかったことを責めません。その結果に至るまでのプロセスが大切で、どれだけ努力したか、目標として掲げたことはそんなに軽くはないだろう、とそこを自覚してもらうことが大切だと思っています。

目標達成に向けては自由に自分で考えることが与えられていますが、結果が問われない自由ではないんです。ひとつひとつのことをきちっとしていくことですね。すごく面白いですよ。あとは、何をする際でも一番に考えるのは「HORIBAらしいか」、「おもしろおかしいか」ですね。同じことでも必ずアレンジを変えて、二番煎じではなく、オリジナルを考えること、それが当社のスタンスですし、物事の根底にあります。

例えば、社内改善活動とかあるでしょう?当社でいうと「Black Jack活動」なんですが、「改革活動」のように堅い響きではなく、活動内容が同じでも「Black Jack活動」という名前を付けます。それだけでイメージは大きく変わりますし、その方が面白いでしょ?どこか親近感を覚えるというか。社内でも「BJやってる?」なんて声も上がりBlack Jack活動のことを「BJ」と呼ぶくらい、馴染んできていますよ。(笑)


何が正しくて間違っているのか、良い悪いは別としても“その会社らしさ”はすごく大事だと思います。企業の方針やカラーによって違うと思いますし、他社さんの情報を参考にするのはいいけれど、下地が異なりますし、同じでは面白くないですよね。ほんとにおかしな会社だなと思っています。(笑)


―― なるほど!確かに言われたことをするだけでは面白くないですね。まさに「おもしろおかしく」イズムですね。やはり堀場製作所様は社員を大切にされていて、360度、どこから見ても社員様を支援されているなと感じました。

■御社の様々な取り組みの中に“フェミニンサポート体制”という女性支援の体制も整えられていますね。きっかけは何ですか?


女性が働き続けるには以前より改善されてきたとはいえ、男性よりも様々な問題が絡んでくると思うんです。妊娠、出産、育児など・・・その中で、少しでも何か支援できないかと思い、産婦人科医の先生に相談させていただくと先生の方からもお手伝いできたらとおっしゃっていただけたので伊藤病院様とコンサルタント契約を交わすことになりました。

伊藤病院様は子育て支援やチャイルドシート普及活動など積極的に行なわれているんですよ!2004年10月から提携スタートし、6年ちょっと経ちました。年に2回、女性特有の病気や妊娠、出産などテーマは様々ですが女子社員対象の一時間程度のセミナーを伊藤病院の先生に開催していただいています。4月には新入社員に制度を知ってもらうきっかけとしても必須で受けてもらっています。また、全国テレビ会議システムを使いどこの事業所でも受講可能な環境は整えています。

また、HORIBAグループ従業員であれば誰でも利用可能な専用HPがあり、無料メール相談と特別診療日を設けています。毎月1回、日曜日にHORIBAグループ診療日があり、  HORIBAグループ従業員のみが診察できる日があるんです。本人限りではなく社員の家族も受診可能です。ネット上でしっかり予約もできますから無駄な待ち時間もないですし、日曜日でも休日診療扱いではないんですよ。

やっぱり、働きだすと病院に行くにも日曜日しか動けませんし、ナイーブな問題なだけに周りにも簡単に相談もできませんよね。その点、メール相談にしても伊藤先生から直接返事が返ってきますし安心感が違うのではと思っています。


―― すごいですね!本当に知識があるのとないのとでは全く違いますし、会社からのサポートがあるのは本当にありがたいですね!

■利用状況はいかがですか?


正直、スタート当初は利用状況はあまり良くなくて、休みなしで日曜日まで開院していただいているのに申し訳なくて先生に謝っていたくらいなんですよ。今では、口コミで広がり、安心感もあり、利用率は高くなっています。何よりも、本当に親身になって相談に乗っていただけますし、先生のお人柄もあってこそだと思っています。

実際、どなたが利用されているかは私もわかりませんので、個人情報はしっかり管理されていますよ。ただ、病院もすごくきれいで出産にも快適だとの声は上がっていますし、産科で受診し、そのままの伊藤病院様で出産されるケースもあるようですね。ここまでやってこられたのも伊藤病院様のおかげですし、本当に感謝しています。

お世辞もあるとは思いますが、ありがたいことに伊藤先生からも、「HORIBAグループの人を診るのは受け答えもしっかりしているし、話しも早いので安心できるしありがたい」と言っていただいています。とおりいっぺんのサービスならできるかもしれませんが、ここまで親身に対応をしていただけるのは個人レベルでの信頼感がなければできないことですよね。


―― 本当に素敵ですね。そういう社員さん、社風であるから先生も協力して頂けるのですね!



■お話しをお聞きすればするほど、御社はもう何も課題がなさそうに思うのですが、今後力を入れていきたいことはありますか?


そうですね、弊社ではどんどん色んな取組みがあって、それが当たり前になりすぎていて、それらに対してのありがたみが少しずつなくなってきているのではないかなと少し懸念しています。しっかり結果を出し、利益が出ているからこそこうしたサポートもできるので、そこをしっかり意識していただきたいと思っています。

あとは働く人の意識の問題ですかね。最近は、採用面接をしていても女子学生が非常にしっかりしていて能力があって素晴らしいと感じています。最近の男子学生は女子学生と比べると学生生活を目的や目標意識がないままに過ごしている人が多いように思います。女子学生の方が学生時代から将来こうなりたいなど目標を持っているし、全く違うなと感じることが多いですね。

ただ、入社後の伸び率で行くと男性社員の方がすごく伸びます。女性社員は全員が全員ではありませんが、たとえば、営業したいと入社しても、前線に出て働くことよりもアシスタント的な仕事をする方向に本人の意識も変化して行っているように思います。確かに文系出身者が、当社の製品を覚えるのはすごく大変かもしれませんが、そこを乗り越えるくらいの意欲とモチベーションの高さは常に持っていて欲しいと思います。会社としてもサポートしますが、やはり重要なのは制度だけではなく、本人の仕事に向き合う姿勢だと思います。

―― 本当にそうですね。仕事に向き合う姿勢、一番大切ですね。

■山下様とお話しさせていただき、すごくモチベーションの高い方だなと感じましたが、仕事が嫌になったことはないんですか?秘訣を教えてください。


ありがとうございます。笑 全然そんなことはないですが、あまり嫌だと思ったことはないです。性格的にも寝ると嫌なことも忘れてしまいますし、これは両親に感謝ですね。笑
とにかく悩まない様にしています。いくら考えても結局直感で右だと思ったら右で、自分の答えは変わらないですし、「即断即決!まずはすぐやってみる」がモットーですね。でなければ、3日考えてから行動し、変更となるとそれだけでタイムロスですしね。

やはり、そのためにはできるだけ正しい判断ができるように社内外の多くの情報を仕入れ、多くのことに興味を持っておかなければと思っています。また、企業理念と事業活動は一体でなければおかしいですよね。仕事を進めるベースに企業理念があり、その理念に基づいて会社によって仕事の進め方が変わってくるのではないでしょうか。

私もHORIBAグループの企業理念をベースにホリバリアン(HORIBAグループ従業員の総称)をどうサポートしていくか、HORIBAらしさを出しながらこれからも考えていきたいと思います。



(2011年2月3日現在)

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