2010年8月20日金曜日

秘訣は自分を客観的に見つめること






秘訣は自分を客観的に見つめること



三年目ぐらいまで毎日、「今日はどんなミスをしてしまうのだろう?」と緊張の中、出社していましたし、月曜の朝が憂鬱じゃなくなるまで長い年月がかかりました。

自分が新入社員の時は、仕事=自分で、全てが仕事状態でした。例えば、仕事でミスをすれば、自分をまるでだめな人間とかんがえてしまったりしました。

でも、あるとき、今の自分は入社する前の自分と比べて成長したなと感じることがありました。仕事を通じて、それまでできなかったことが随分できるようになっていました。仕事のおかげで自分は成長できている、仕事は自分が大きく成長するための手段で、仕事は自分の中の一部だと捉えられるようになったんです。

そうすると、例えば苦手な上司がいても、苦手な仕事が来ても、その瞬間はつらいと感じてもがんばれるようになりました。苦手や失敗に取り組んで、自分が成長できれば儲け物と思えるようになってから、仕事が楽しく思えるようになりました。

また、いろいろな人や本に触れるようにしました。そのような中から世の中の様々な考えを知り、会社と違う世界が広がりました。自分が勝手に作っている自分という枠を飛び出し、自分の限界を決め付けないこと、違う世界に出ていくこと、そうすると自然と自分の中で仕事が占める割合は小さくなっていきました。

例えば、電話がかかってきた時に「厄介な電話かも知れない」と考えるか「誰かが電話してくれた、ありがたい」と考えるかによって大きく変わります。

自分の知り得なかった様々なことを知ったり、刺激を受けることは、一見仕事と無関係だと思われますが、実は仕事を楽しく続けていく上で必要なのではないでしょうか。




会社にとって必要な人材になることが一番の近道



以前は女性は結婚したら退職するという風習みたいなものがあったよう思います。
でも今は、結婚したからといって辞めるという選択肢はないです。

時代と言えばそれまでですが、やっぱり楽しいと感じたら続くんですよね。社内でも旦那さんの転勤など止むを得ない場合を除き、寿退社という話もあまり聞かなくなりましたしね。

私の場合、社内結婚ですが、会社から退社をほのめかされる事もないですし、主人も現在も当社で働いています。実は、当社は社内結婚率が高いんですよ。

社内結婚は、実は社員にとっては逆にモチベーションも上がるのではないかと。同じ会社なので休みも同じというのもありがたいですし、それに会社の事情もなんとなくわかるので理解し合えますしね。

継続して勤務できるために会社が配慮してくれたり、社員の声がきっかけになって、新しい制度を作ったりしてきた例もあると思います。
このようなことも、会社側が必要な人材を結婚や出産で退社させたくないと思うからだと思います。

会社側に何かしてもらうことを求めるだけではなく、自分自身が会社にとって必要な人材となれば、会社の方がその人材が継続して仕事で力を発揮できるために、動くと思います。きっとそれが、自分が楽しく勤務し続ける環境を整える一番の近道だと思います。




取材を通して

―― 今回の取材でキラキラと輝く女性を目の当たりにした私たち。緊張する私たちにも暖かく接していただき、またお話がしたいと心から思える方々でした。

なんといっても細見さん、阿曽さんが、「社会人として、女性として魅力的!!」
今まで製造業で働く女性に抱いていたイメージを払拭された取材でした。

正直、お二方にお会いするまで、今も製造業は“男社会”のイメージが根強くあり、効率性を重視し、男性が主体となり動いている企業がほとんどだと思っていました。

けれど村田製作所様では、現場の声を聞き、仕事も家庭も両立できるよう個人のライフスタイルに合わせた働き方の支援など、男性の育児参加支援も進められていました。

そういった働きやすい環境作りを会社全体で取り組まれているのです!実際お二人からは「毎日会社にいくのが楽しみ」「仕事が楽しい」などの声も聞かれましたし、仕事も会社も好きだという気持ちがひしひしと伝わって来ました。

違う部署のお二方とお話したのですが、終始、自然と笑いが起きるほどいい雰囲気で普段からコミュニケーションをとられているのだと肌で感じました。ただの馴れ合いではなく、同じベクトルを向いて日々成長しあう仲間、良きライバルとしての絆の強さから生まれる空気なのだと身の締まる思いでした。

これだけ制度も充実し、従業員の方がイキイキと働かれている企業はもう何の課題もないのだろうなと感じていましたが、それでも女性の管理職の割合や制度を活用する側の意識はまだ課題であるとのお話もありました。

当社も含め、村田製作所様の様な社内環境が整っていない企業は、まず次のような点から改善していくべきだと感じました。

① ただ単に制度を整えることを重視するのではなく、周りの人の制度に対する理解を深め、活用しやすい環境を作ること。

② 制度を利用する側は権利だと主張するのではなく、制度を活用しても仕事量などのパフォーマンスは落とさない努力をすること


このような点を村田製作所様では、本質的に従業員の方々が理解をされ、利用する側も短時間での成果を上げることを意識されているからこそ、あのような社内環境ができるのだと感じました。

今後、イキイキと働く方の考えや支援企業からヒントとなるお話を聞き、多くの方に知って頂きたいと思います。そして当社の社内環境も含め改善へ繋がる様、研究していきたいと思います。

細見桂子様 ・阿曽祐子様 素敵なお話ありがとうございました!!

(2010年6月23日現在)

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