2011年1月11日火曜日

一人ひとりが成長する

―― 今回は、私たちの生活の中で欠かせない存在である医薬品と機能食品を通じて、「人々の健康と豊かな生活創りに貢献すること」を経営理念にかかげ、ヘルスケア分野での『存在意義のある会社』となることを目指していらっしゃいます新薬開発メーカーの日本新薬株式会社様です!!

会社スローガン「健康未来、創ります!」をモットーに、高品質で特長ある製品づくりに取り組んでいらっしゃいます。特色ある社会貢献活動としては、「日本新薬こども文学賞」で制作された絵本で、子どもたちへ夢と感動を届けていらっしゃることや、社会人野球大会でご活躍の硬式野球部が高校野球や少年野球などの指導を通じてスポーツ振興にも寄与されていらっしゃいます。

また、福利厚生制度を始め社内制度も充実しておられ、ビジネス誌で「社員に優しい会社」として評価された実績もお持ちなんですよ!

患者様のために、社会・地域のために、社員のために、様々な取り組みで明るい未来づくりをされていらっしゃる日本新薬株式会社の 人事部 社員課 専任課長でいらっしゃいます、 吉元 恵美子様にお話しをお伺いしてきました。
吉元 恵美子氏
―― 本当に様々な取り組みをされていますね。まさに存在意義のある会社ですね!
日本新薬株式会社のスローガン 「健康未来、創ります!」 は、社員の皆さんが一丸となって人々の健康に貢献したいという思いが伝わってきますね。

ありがとうございます。私もわが社のスローガンが気に入っています。
わが社は、生命に関連した商品を扱う企業として、社員の資質向上も社会から求められていると思っています。

経営方針の中に「一人ひとりが成長する」ということも掲げていますが、かけがえのない社員を“人財”と捉え、社員一人ひとりが目標の達成に向けて前向きにチャレンジし、業務の推進を通じて成長することが、企業の目標達成への近道であると考えています。

社員を支える部門として人事部は重要な使命を担っていると認識し、人事部は業務に取り組んでいます。

―― 人事部は社員になくてはならない存在として、担っている役割も大きいですね!

そうですね。人事部は、募集・採用から退職、OB会(社友会)の運営まで、社員にかかわる業務全般を担っています。多岐にわたり社員と関わっていますので、社員に信頼される存在でありたいですね。

どの制度も施策をとっても、「社員一人ひとりの成長」、「働く意欲の向上」を目的としています。新しい人事制度(H20年度に課長補佐以下者、H21年度に幹部職の人事制度を改訂)では、社員一人ひとりの果たすべき役割を明確にし、組織目標に照らして個人目標を設定すること、成果・貢献に応じた適正な処遇の実現、自律型人材育成をモットーにチャレンジングで活力ある組織風土の形成に取り組んでいます。


■吉元様が所属しておられる社員課は、人事部の中でどのような役割を果たしておられるのですか?吉元様の主な担当業務も教えてください。


私が所属する社員課は、安全衛生と福利厚生業務を通じて、安全で快適な職場環境づくり、社員の心身の健康保持増進、個人生活の充実を図ることを目的に業務に取り組んでいます。ヘルスケアを担う企業として、もちろんのこと、社員の心身の健康管理にも注力しています。

近年、心の健康の悪化が社会問題にもなっていますが、わが社では、H15年度に外部機関のEAP(従業員支援プログラム)を取り入れるなど積極的にメンタルヘルスケアにも取り組んでいます。

ちなみに本社内には診療所もありまして、産業医は非常勤ですが、常勤の看護師がおりますので、急な傷病の応急処置もできますし、社員も安心して仕事をしていると思います。

私は、安全衛生と共済会の事務局業務を主に担当しています。安全衛生推進活動では、新たにリスクアセスメントを導入し全員で労働災害の未然防止に取り組んでいます。

共済会は、社内福祉の充実を図るために設立された組織で、会員の会費と会社からの拠出金で、慶弔見舞金、医療補助、遺児育英年金など給付事業と生涯生活設計支援事業などを行っています。社員の生涯生活設計サポートとして、ライフデザインセミナーを実施しています。

実は社員課には「社員の笑顔、ちいさな幸せ運びます。」というスローガンがあり、社員課では、この気持ちを大切に社員のサポートに励んでいます。



―― 社員課のスローガンも少しでも社員の役に立ちたいという気持ちが伝わってきますね。

■対談のメインテーマは、「男女が互いに尊重しつつ個性と能力を発揮できる社会の実現」ですが、御社ではいかがですか?


そうですね。わが社では男女格差は特にありませんが、私が入社した当時を振り返ると、女性はお茶汲み・コピーという時代で、当然のように男女格差があり、自分自身もあまり違和感がなかったことを覚えています。

わが社では、男女雇用機会均等法が施行されて以降、早い段階で男女格差も是正され、人事制度をはじめ男女間の格差はなく、女性にも開かれた職場で活躍できる基盤を当然のこととして整備しています。

そういう点において、男女ともに個性と能力を発揮しやすい環境だと思います。ただ、社会全体で見ると、まだまだ男女間の格差があることは否めませんね。当たり前のことですが、仕事をする能力に男女差は無いですよね。

でも、日本はまだまだ女性の管理職も少ないし、仕事によっては、男性が優位な職場もあると思います。何といっても、家事や育児など性別役割分担による不利はありますよね。

とはいえ、今後ますます少子化が進む中で必然的に女性の社会進出や女性の戦力化は求められることでしょうね。国や企業の取り組みが重要なことは言うまでもありませんが、まずは、個人の意識改革が必要だと思います。性別や属性に拘らず、互いに個性と価値観を尊重し、「自立」と「自律」の精神で、一人ひとりが、社会の構成員として、よりよい社会を創ることを意識して社会生活を送ることが大切ではないかと思います。

―― 御社では、当たり前のように女性も活躍できる環境を整えておられるようですね。早く、社会全体がそうなればいいですね。確かに少子化の進展に伴い女性の活用は社会全体の課題ですね。

■では、仕事と家庭の両立(ワーク・ライフ・バランス)支援の取り組みなどはいかがですか?


わが社ではワーク・ライフ・バランスの取り組みの一環として、“Good-Job(グッド ジョブ)”と名付けて日常業務の見直しを始めました。“Good-Job”に、「しっかり仕事して、ゆっくり休む」という意味を込め、効率的に仕事し、早く帰る工夫に取り組んでいます。本社では職場ごとに立てたアクションプランを実施中です。

やはり、家族との団欒や個人生活を豊かにする時間を増やすことは、個人生活の満足度を向上させることにつながりますよね。

―― そうなんですね!多くの人の中には、「しっかり仕事して、ゆっくり休む」という考えがなかなか浸透していないように思います。どこか極端で、どちらかになってしまいがちですが、ただ「ワーク・ライフ・バランス」だと声高に言うのではなく、効率的に仕事を行なうと打ち出している点がすごく魅力的ですね!

■その上では、育児休業などの制度も欠かせないものになりますね。制度の利用はいかがですか?


そうですね。実はわが社では、産前産後休業、女性の育児休業の取得率は100%です。ちなみに、H21年度の育児休業取得者は38名でした。出産を機に退職する社員はいないですね。

制度の周知と取得しやすい環境づくりとして、社内掲示板や人事DBなどの社内イントラネットや社内報を活用して制度周知に努めています。出生者とその上司へ各種育児関連制度の個別案内も行っています。

―― そうなんですね。確かに上司からの一言があるだけで大きく変わりますね。社員皆さんが気持ちよく働ける職場作りに取り組まれているようですね。

■他に工夫されていることなどございますか?


他には、就労支援制度などを充実させています。最近では、育児短時間勤務制度の取得対象者を就学前から小学校3年生以下の子を養育する者に対象を拡げ、また、所定労働時間の短縮措置も1日につき1時間だったところを2時間に改定しました。

年間5日取得可能な介護休暇や所定外労働の制限も新設しました。こども看護休暇制度は、法では10日限度のところ、一人につき5日、人数に応じて取得可としています。

また、育児、介護、私傷病への対応として、4分の1休暇制度の導入や積立休暇も取得事由を拡大し利用しやすくしました。ちなみに有給休暇取得率は、ここ数年60%強で消化日数は1人当たり約12日で推移しています。事業所ごとの年間3日間の一斉年休取得や夏季連続休暇の取得推奨、冬季における計画年休などの実施で取得を促進し全員が取得しやすい環境づくりに取り組んでいます。

―― ますます仕事を続けやすい環境が整いましたね。

■この他にも育児支援はあるのですか?


福利厚生制度でも育児支援を行っています。わが社では、H8年度に他社にさきがけ選択型福利厚生であるカフェテリアプランを導入しました。メニューの中で、託児施設費用補助やベビーシッター費用補助などを行っています。

また、育児などの事由で取得できる福利厚生特別休暇もあります。男性も含め年間100名を超える社員が利用している人気メニューなんですよ。

―― 本当に社員へのフォローがすごいですね。男性も育児に積極的で年間100名を超える方が制度を利用されているというのは驚きです。
福利厚生として整っているとすごく背中を押して頂けますし、社員も、その社員の家族にも優しく考えられているのが伝わってきました。
(2010年12月2日現在)

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