2011年1月14日金曜日

「お父さんの日」

―― HPを拝見しましたが御社はくるみんマークも取得されていますし、毎月10日は「お父さんの日」とされ、男性の育児についても積極的に取り組まれていますね。

■「お父さんの日」の取り組みがすごく興味深いのですが具体的にどのようなことをされるんですか?


わが社は、H19年にくるみんマークの認定を受けました。現在は、第二次の次世代行動計画に基づいて育児に関する制度の整備、啓発活動などを積極的に行っています。

具体的には、育児短時間勤務の延長などの環境整備を進めました。実は、育児休業の取得日数は3日でしたが、男性社員で2人目の取得者も出たんですよ。

「お父さんの日」は期間限定の取り組みですが、毎月10日をお父さんの日と位置付け、お父さんのための子育て情報として、妊娠から出産、育児に至るまでを時系列まとめて、お父さんの役割や赤ちゃんの月例などを社内掲示板で紹介しました。積極的に育児に参加するお父さんが増えてほしいですね。

―― 男性の育児休業取得は給与面も相まって難しいですね。社内で少しずつ男性の育児に対する関心が高まる取り組みってすごくありがたいですね。この取り組みがあるだけでも認知度は変わりますし、何よりも取りやすい風土ができますね。

■制度活用に対する周りの方々の理解はいかがですか?


そうですね。男性社員の育児休業の取得促進は今後の課題ですが、女性社員の制度利用については問題なく利用出来ているとは思います。

わが社は業界他社に比べると女性比率が高く、育児休業経験者も多いことや休業者の業務分担をきっかけに業務改善が進むなど、両立支援に対する理解も深まったと感じている管理職も多いですよ。

アットホームな社風もあり、制度活用に対する周りの理解もありますね。今後、「Good-Job」の実現で、さらに向上すると考えています。
但し、MR職(営業職)については、時短が取りにくい環境であることは否めません。現場でのサポートが課題となっています。わが社では、10年程前から女性MRをコンスタントに採用しています。現在、約80名程度ですが、結婚・出産適齢期を迎える社員が増えてきます。すでに育休取得後、復帰したママさんMRも2名いますが、ママさんMRも安心して仕事が続けられる環境にしていきたいですね。


―― 営業職での仕事と育児の両立は大変だと思いますが、頑張ってお仕事を続けてほしいですね。
今後、結婚・出産される女性MRが増えるにつれて、サポート体制の整備も進みますね。

■ところで、御社の経営方針に「一人ひとりが成長する」とありますが、人材育成にも力を入れておられるのですか?


そうですね。社長が人材育成に熱心なこともありますので、人材育成には力を入れています。
H20年度から 「CASA=Career Support Academy (キャリアサポートアカデミー)」という新しい教育・研修体系をスタートさせています。「CASA」はスペイン語で「家」を意味し、日本新薬という「家」でしっかり社員を育てるという思いを込めています。

経営幹部とのオフサイドミーティング、選抜・階層別研修、部門別人材育成、自己啓発やライフデザイン支援など、様々な機会の提供で人材育成を行っています。

また、ポジティブに学び・教える風土づくりにも取り組んでいます。製薬会社の社員として必要な知識を習得することを目的に、社員が講師となり毎月講演会を開催しています。薬価基準や薬業界に関する情報、自社の新製品や開発品の進捗などがテーマの中心ですが、賃金や社会保険、税金など、社会人として知っておくべき内容も取り入れて行っています。

社員のライフデザイン支援としては、共済会主催で、世代ごと(20代、30代、40代、50代)にライフデザインセミナーを実施しています。共済会が実施するセミナーは、いずれも個人生活の質を向上させることを目的としています。

セミナーでは、世代に応じた課題への気づきの機会を提供するとともにキャリアを仕事だけでなく、総合的(職場、家庭、地域で果たす役割全般)に捉えて、「個」としてのキャリア開発支援を行っています。「個」としての成長は、仕事で能力を発揮することにもつながります。社員が能力をフルに発揮できるよう個人生活の質を向上させることは、会社にとっても重要なことです。このように、会社と共済会が両輪となって社員の成長を担っています。

―― 本当に社員へのフォローがすごいですね。
HPで拝見しましたが、ビジネス誌 PRESIDENT 2008/5/5号の「社員に優しい会社50社ランキング」で13位に入賞されていますね。おめでとうございます!本当に言葉通り、組み立てられていてどこまでも社員思いだなと感じました。

ありがとうございます。このような評価をいただいたことは、社員として大変うれしく思いますし、モチベーションも上がりますね。今度は、「働きがいのある会社」として評価されたいですね。

社員一人ひとりが「日本新薬で働いて幸せだった!」と実感できる、働きがいのある会社づくりも人事部の使命ですよね。



(2010年12月2日現在)

0 件のコメント:

コメントを投稿