2011年4月6日水曜日

“会社”の誇りと“働く”尊さ

チームワークや組織のあり方を実感し、市場の風景にも感動していると次に堀井さまは“クレドカード”を下さいました。



そこには行動指針と今日一日の決意、そして

「私たちは“さかな”を通じて信頼関係を築き、結束し業務に取り組める仲間がいることを誇りに思います。」

「私たちは“さかな”を通じてお客様から、支持され必要とされることを誇りに思います。」

「私たちは“さかな”を通じてCSRに取組み、社会に貢献できる企業であることを誇りに思います。」

と誇りが記載されており、皆さんそれを肌身離さずにお持ちなんです。自身の仕事や役割に“誇り”を持てるということは素敵なことだなと感じ、働くことは尊いことなんだなと、改めて感じました。
お仕事中の方に「クレドカードお持ちですか?」と問いかけると、さっとポケットから出して見せて下さいました。

河市水産様では仲卸をされていますが、その指針や、誇りにも書かれていたようにお客様のことを考え、スーパーさんや小売店さんに向けたサービスとして魚の下処理サービスを提供されています。しっかりとお客様目線に立って、お客様にとっての無駄を省く、手間を省くために行なわれているんです。


どの仕事を見ても、皆さんとてもテンポよく、手際よく進められていて、いかに効率よく、短時間で進めるかをポイントに動かれていました。けれども決して皆さんやらされ観で動かれている様には一切見えず、自分のすべきこと、役割をしっかり把握されていて、その行動そのものがお役立ち出来ていると肌で感じ、その仕事の先に必ずお客様の姿がみえ、先手、先手で動かれているように思いました。


その風景をみた私たちは、魚をさばくスピードにも驚き、圧倒されました。そして寒い中、冷たい水に手を付けながらの作業に誰一人不平不満をこぼしている方も、不満そうな態度に出ている方もいらっしゃいません。
堀井さまは「市場は寒いけれど、本当に仕事していたら、寒さは感じないんですよ」とお話しされていました。その一言に、市場での仕事、“働くこと”そのものの根本が含まれているんだなと感じました。なんだか全てのノウハウを詰め込まれた空間だなと肌で感じました。



河市水産様ではそれぞれの方が、自分の知っているノウハウを下の世代に伝え、アルバイトの方に技術指導を行いながら、運営されています。
他にも冷凍マグロをなんと電動ノコギリで切る姿も見学させて頂きました。まさかあのマグロが電動ノコギリで切られているとは驚きでした。

更に驚いたことに、河市水産様では魚だけではないんですよ。
この写真の青いケースは何だと思いますか?


実はなんと酢飯なんです!お寿司屋さん専門のお米屋さんから酢飯をあずかり、魚と一緒に酢飯の配送サービスを行われています。これも配送サービスの一環で行なわれているんです。確かに酢飯と魚が一度に届くのですから、ありがたいですよね!

また、お客様を想う河市水産様ならではのお話もお聞きしました。
昨年末、大雪の影響で配送途中にトラックが転倒し、お届け時間に間に合わないことがあったそうです。その際に急遽、自家用車でお客様にお詫びされに駆けつけられたそうです。お客様の立場になって考えた時、出来ない理由をいうのは簡単だと思いますが、態度で示す、そして失敗に真摯に向き合い、どうすればいいか、を考えることの大切さを感じました。

ただ、言われたからする、言われたから謝るのではなく、一企業の社員として、どうすべきか、何がベストかを考えられる人材で溢れているのだと思いました。素晴らしいチームワークですね。




そしていよいよ“セリ”です!




市場見学と言えば真っ先に想像するのはセリですよね。セリは早朝の5時20分から始まります。
現在は小さな黒板を使い、想像よりは少し静かなムードの中始まります。以前は全ての魚をセリにかけていたそうで、セリという名の格闘技のようだったとか…。



今は格闘技という程の乱闘騒ぎ等はありませんが、そこの空気はまるで戦場でした。真剣勝負で、大声での競り合いはこそありませんでしたが、熱気を肌で感じました。
セリ自体のテンポは早く、私たちの目は釘づけでした。


皆さん本当真剣に仕事をされている目で、その姿はすごくかっこよかったです。


沢山の魚たちに興奮し、マグロが一列に並ぶ風景にも感動しました。
目の前にこの量のマグロ!!



また一本釣りする針を見せていただきました。針が意外と小さく、これでこの大きさを釣り上げるのかと驚きでした。



感動と興奮の瞬間でした。

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