2011年3月18日金曜日

「やじろべぇは左右に揺れながらバランスをとっているから倒れない」


―― 多くの企業では社員同士のコミュニケーション問題というのはどこの企業でも問題となっていますが御社は全く違いますね。

■HPで拝見しましたが、大手企業では珍しい全体朝礼があるんですね。



全体朝会は月2回行います。全員で社歌を歌い、役員講話を聞き、ときには新入社員の紹介や表彰などを行っています。社員ひとりひとりが発言することはありませんが、最新の情報や経営の思いを自分のものにしてもらう、会社の方向性に共感してもらう場という感じでしょうか。

社員の声をすくい上げる場は、先ほど申しあげた目標設定や評価結果のフィードバック面談、ほかに自己申告の制度を持っていますが、普段から距離感を縮めておかないと、本音で話し合うことは難しいものです。職場で仕事の話をするのは当たり前ですが、雑談ができる時間をどう作るかが大事ですね。

社内研修では、直接の上司でない管理職がグループワークのトレーナーを務めたり、役員がスピーチする時間を作っています。役員や管理職には、仕事以外に自分のキャリアを話してもらうよう依頼しています。30代の人に話をするときは、その頃自分は何をしていたか、何を考えていたか、悩んでいたか‥。その人の背景がわかると、普段は厳しい役員さんでも一気に親近感が増すと思いませんか。
具体的に自分のキャリアについて考えるヒントにもなりますし、これからどのように社会に貢献していくかを考えるきっかけにしてほしいと思います。

―― 確かにその人の背景が解るのはすごく大きいですね。 やはり人とどう付き合っていくかが最大の課題なのかもしれませんね。難しいようですが本当にちょっとした取り組みで変わるんだなって感じました。例えば女性は特に働く環境次第で働き続けたいと思ったり、逆に家庭と仕事を天秤にかけて仕事を辞めたいと思うことがあると思います。

■その点で御社はどのような工夫をされていますか?


本当にちょっとした仕掛けでも、随所に作っておけば変わると思いますよ。
長い人生ですから、介護や子育てなどに忙しい時期は男女問わず必ずあります。そんな時、少し仕事の手を抜いてくれたらいいなと思います。
当社の最高顧問が「やじろべぇは左右に揺れながらバランスをとっているから倒れない」と話していました。やじろべぇのように、今は子育てと家事を大切にするとき、今は仕事に全力投球するとき、配分は2割と8割等々、その時々に意識していければいいと思うんです。仕事も子育ても両方とも手一杯しようとするとしんどくなりますから。
短時間社員制度をつかうなら、6割の時間の中で一生懸命働いてね、お給料は時間比例で減らすから気兼ねはするなって。(笑)

今は少子化高齢化の時代ですから、自分の両親と配偶者の両親の4人を夫婦で看るケースが増えるでしょう。子育ては期限が限定され先が見えますが、介護は先が見えません。
介護休業制度も今は看取りの3ヶ月間です。長期戦になれば、会社を気分転換の場所にするくらいでないと心も身体も持ちません。ワークシェアで週3日だけ会社に来てもらうなど、フレキシブルに働けるそんな場にしたいなとも思います。お互い様ですから。
人事でもチームリーダーの男性が育児休暇を取得者しましたが、時間が限られている分、集中力が増し、すごく仕事の効率が上がると実感したそうです。
6時間で帰るには、仕事も生活もうまくマネジメントして効率良くこなさなくてはなりません。短時間制度を利用してきた社員が、続く世代に「先輩たちが頑張って今の仕組みをつくってくれたのだから、安易な気持ちや権利意識は持たないでほしい。次の人に伝える覚悟をもって‥」と話していたと聞いて本当に感動しました。(笑)


仕事の報酬は給与や昇格だと考えがちですが、休暇も報酬だと思います。育児休業や短時間社員制度も、今まで自分が頑張って働いてきた報酬だという自信があれば伸び伸び取れますし、実際に周りもサポートしてくれますよね。法律やルールだけではうまくいきません。「早く復職してほしい」と思われる社員でいて欲しいと思います。
育児休暇の復職一カ月前に一度社に来てもらい、健康状態や復職後の勤務形態の希望、担当してもらう仕事などについて上司と面談してもらっています。事前に顔をみておけばお互い安心ですから。育児休業中、スキルが落ちないように勉強していただくプランをお持ちの会社もありますが、それはどっちでもいいと思います。やる気と時間のある人は用意しなくても勉強しますし、育児や家事で手いっぱいで余裕のない人もあるでしょう。
当社の制度は法定を大幅に上回るものではありませんが、お互いに声をかけあったり、気づかいできることが大事だと思います。ハードも大切ですが、ソフトでカバーできることもたくさんあると思いますよ。

―― なるほど・・・確かにそうですね。ちょっとした仕掛けづくりが大切ですね。

■自分自身で考える機会を仕組化されているなぁと感じますが、他に何か取り組まれていることはありますか?



1997年から業務改善活動「Black Jack」に取り組んでいます。形にとらわれず何かを変えようとする全ての活動の総称です。活動の名前は社長が付けました。カードゲームのブラックジャックは“21”が最強ですね。それにちなんで「21世紀最強企業を目指そう」という思いが込められています。
仕事の中には、反射神経だけで処理できる仕事も山ほどあります。でもそれだけでなく、創意工夫、独自性や思いなど、プロセスを自分なりに演出できたら楽しいし、たくさんの仲間を巻き込めれば大きな力になりますよね。

例えばBlack Jack活動から、マナーアッププロジェクトが会社を挙げて始まりました。新入社員研修でマナー研修を受けた新人さんから「配属先の先輩が挨拶してくれません」との声が上がりました。下手をすると自分たちも挨拶しなくなるものですが、「自分達が挨拶運動をします!!」といって正門の前に立ち始めてくれたのです。業績が良くない時でしたが、「こういう時こそ胸を張って挨拶をしましょう」と翌年3月から副社長にリーダーをお願いしてマナーアップの全社プロジェクトがスタートしました。

全社朝会で挨拶のレッスンや、ペアになって身だしなみチェックも行ないました。社長も自ら舞台に上がられて、ニコニコと「頭髪は乱れていませんか、ネクタイは曲がっていませんか?」と相互チェックに加わって頂きました。普段は言いづらいことでも、こういう場を借りれば伝えやすいですし、最後に「感謝の気持ちを込めて握手しましょう」とちょっとした工夫をすることで雰囲気は大きくかわりますよ。社員からも普段話したことがない人とコミュニケーションを取れてよかったという意見もありました。マナー強化月間や○○週間などテーマを決め、ポイントは特にここ!と決めて行ないます。
現在は、ビジネス文書や会議の進め方も含めたビジネスマナーを教育体系に組み込んで定着を図っていますが、新入社員による挨拶運動は次の年にも引き継がれ3年間続いています。

―― 新入社員の声に会社全体が動き、副社長自ら行動して下さるのはすごく力になりますね!

■プロジェクトを開始時は何かご説明されるんですか?
業績が悪い時には取り組みがなかなか進まない場合もあると思うのですが御社はいかがですか?


元々マナーを大事にしようというのが経営トップを始めとするHORIBAの考えですね。挨拶運動はお金も時間もかかりませんし、簡単にできることです。どうせなら、管理本部から強制されるより、新人の活動をみて皆で応援しようという気持ちになるほうが素敵だと思いませんか。何かをやりたい人がいるのなら、会社の仕組みを知っている者が進め方の道筋を示し、少し背中を押せばいいと思います。各部門から将来期待できる人をプロジェクトに推薦してもらうようにすると、活動のモチベーションが上がり、成果があがる。若い時の成功体験は大事ですし、プロジェクトなら期間を限定できますしね。

一見業務そのものとは関係無いようですが、海外ではマナーがなっていないと誰からも相手にしてもらえないといいます。当社の研修所では、ベットメイキングは自分で行ないますし、洗面所も使ったあとは水滴を拭きとることをグランドルールにしています。次の人に気持ち良く使ってもらう気持ちがマナーの基本ですから。

―― 少し背中を押す、また説明しなくても皆が取り組もうとする姿勢や風土がすごく素敵ですね。

(2011年2月4日現在)

2011年3月15日火曜日

「堀場製作所は西部劇と一緒だ」

―― 今回の取材先は、日本で初めてpHメータの国産化を実現したパイオニアの株式会社堀場製作所様です。社是は〝おもしろ おかしく″という、「一人ひとりが人生の大半を占める仕事を最大限に楽しもうとする」精神で有名です。

そして日本を代表する国際的大手メーカであり自動車や半導体産業をはじめ多彩な製品を世界各国に送り出しされ未来の豊かな社会づくりに貢献されています。
それだけではなく働きがいのある企業風土のもとユニークな社員に対する研修やイベントをされています。そこで、株式会社堀場製作所 管理本部 人事担当副本部長 野崎 治子様に企業風土についてのお話をお伺いしてきました。
野崎 治子氏
―― 御社は社是の「おもしろおかしく」をモットーに、社員の自主性を伸ばす取り組みをされていらっしゃいますよね。

■社内風土として定着し社員全体が自主的に行動していくのはなかなか難しいと思うのですが、野崎様がご入社された当初からずっと現在の様な社内風土ですか?


入社当時に、先輩から「堀場製作所は西部劇と一緒だ」と教えてもらいました。カウボーイは西へ西へと進み、自分の気に入った牧草地を見つけたら杭を打って有刺鉄線をはり、自分の牧場にする‥、「やります」と言えば何でもさせてもらえる会社だと言われました。
もともと学生ベンチャーからスタートした会社ですから、“チャレンジ”や“思い”を大切にしていると感じることはよくありますね。

例えば、わが社には公募制の海外研修制度があります。海外関係の業務を担当している社員だけではなく生産部門や管理部門など、誰でも受験のチャンスがあります。指名を待つのではなく自ら「行きたい!!」と手を挙げた人から研修生を選べば、チャンスを活かそうと自分で勉強してくれますし、少しでも多くのものを得て帰ってこようとしますよね。 


会社ですから、チャンスをものにできるかどうか本人次第です。一定レベルの語学力は必要ですし、「現地で仕事をすることで、こんな貢献ができる。」「帰国してからこんな貢献ができる。」という思いがあるか、社長や役員との面談で伝えてもらっています。

海外研修制度も10年前から枠を3名から10名に広げてもらいました。お金はかかりますが、海外子会社で1年間仕事をすることで本社の動きを客観的に見ることができます。得てして現場を見ないまま机上で物事を考えてしまいがちですが、外へ出ることで良い点や至らない点を理解して新たな行動が始まれば、とても意味のある経験になりますよね。

毎年20人前後が応募しますので、半分は不合格です。他社の方から「面接で落ちた人はモチベーションが下がるんじゃないか」と聞かれますが、当社では一度や二度、落ちて当たり前なんです。「去年と比べて何が成長した?」「それはですねぇ…!」なんてお互いにニコニコしながら話していますし、合格しなかった人には社長から「あなたのチャレンジを評価します。ぜひ再チャレンジしてください。」とのメッセージが届けられています。

―― すごく素敵ですね。不合格だった場合は落ち込んでしまいますが、フォローがあると全く違いますね。去年のチャレンジを覚えて頂いてることも嬉しいですし、挑戦してよかった!と思いますね。御社は「個人」をしっかり見ているなぁとすごく感じます。
他にも御社は誕生日会など社員を大切にされている取り組みもありますね。不況時は経費削減が見られますがすごく社員を大切にされていますね。

誕生会は “社員と経営トップとの社内コミュニケーションの場”ですから、他の経費を削っているときでも続けてきました。経営トップにとっては、直接自分の思いを伝える場ですし、「活力があるな‥」「うまくいっていないことがあるのだろうか‥」等、プラスαともいうべき社員の士気や思いを肌で感じる場になっているようです。

社員同士も、仕事以外の付き合い、いわばのりしろ部分のコミュニケーションがないと、良い商品は生まれません。数年前にあるビジネス誌に「日本一宴会が多い会社」と紹介されました。

当社では「目標設定」をコミュニケーションツールとして運用しています。「何を期待しているのか」「何をやりたいか」「何ができるか」のすり合わせを行なうわけですが、会社や組織の方向性がわかっていないとうまく働けません。

部やチーム単位でミーティングを行なうことで、誰が何をどのようにするのかを明確にして、仕事が抜け落ちたり、一人が仕事を抱え過ぎることを防ぎたいと思っています。全社でミーティングはできませんので、個人目標をイントラ上に公開しています。
他部署や他者の動きが見えますから、準備をしたり手伝ったり、お互い見せ合うことでできることの幅も広がりますよね。

元々は、経営計画をブレイクダウンするために導入しましたが、「自分のしていることが経営にどうつながっているか、会社に貢献できているのが分かるから嬉しい」との声を聞いたとき、そういう観点もあったのだと勉強になりました。

―― モチベーションを上げる仕組みが細かくあり、すごく働きやすい環境ですね。やらされ感ではなく、自分がいかに会社に貢献できるかという気持ちが生まれるのが素敵ですね。

ありがとうございます。人事の制度や仕組みは、クライアントつまり社員の声を聞きながら良いものに作りかえていきたいと思っています。社員のやる気をそぐようであればやめればいいし、フォーマットを変えた方が使いやすいと声が上がれば改善する。

全員に聞くのが難しい場合は、管理職や組合などの中から何人かにヒアリングを重ねます。違う立場の方から同じ意見を聞くと、それが適切なんだろうと分かりますし。
制度にしても何にしても完璧を求めても100人が100人納得とは限らないですよね。7割ぐらいの人から喜んでもらえたら嬉しいですし、選択肢の中から自分で選んでもらうこと、何かの仕組みや運用でカバーできたらいいなと思います。

―― 御社のように大企業であれば隅々まで声が聞こえないと思っていたのですが、隅々まで声が聞こえるんですね。声を聞き、実行するスピードがすごく早く、風通しの良い会社だと感じますね。

(2011年2月4日現在)

2011年3月1日火曜日

「女性活躍に必要なこととは?」


先日22日、財団法人21世紀職業財団と京都府主催「女性の活躍推進を考えるシンポジウム」に参加してきました。


シンポジウムに先立ち、京の文化に触れ合う機会として京菓子の老松さんもよるお茶席も用意されていました。日常の中で「ホッ」と一息つける時間でした。

まず山田知事より冒頭に「ワーク・ライフ・バランスは女性に対するものと考えられがちですが、男性にとっても課題であり、重要である」と挨拶がありました。確かに、ワーク・ライフ・バランスという言葉ばかりが中身が確立しないままに独り歩きしつつあるのかもしれません。

シンポジウムでは㈱セブン&アイ出版さん・オムロン㈱さん、京都中央信用金庫さん、㈱呉竹さんのパネルディスカッションが行われ、ご自身の体験談や、企業の支援策などを聞きました。

女性自身の意識の改革を図るため、月1回の社外セミナーで若手女性30名程を集め「自分たちの仕事は会社の中でどういう役割を担っているのか」などをテーマにグループディスカッションを行い、女性自身の考え方を変えるための取り組みをされている企業様、そして自己啓発の一環として週末に実施する自主参加型の講座を土曜に行い、教養から実務的なものまでを行われている企業様もありました。様々なことを率先して取り組まれており、本当に勉強になることばかりでした。

しかしそれだけでなく、皆さん共通して“何より大事なことは上司や周りの意識、女性自身の仕事に対する姿勢や意識”とお話しされていました。

その中で「女性はこうあるべき!!と考えがちですが現実とのギャップを受け入れ、自分軸をしっかり持ちしなやかに生きていくべきだと思います」との言葉が特に印象に残りました。

確かに女性は現実を受け入れられず「こうだ!」という考えが先行しがちかもしれません。そんな時こそ柔軟に物事を受け入れることが必要なんだと改めて考えることができました。物事を判断する自分軸 “信念” を持つことが必要なのだと強く感じました。

私たちは、多くの企業様に素晴らしい両立支援の取組みの取材を行なってきました。
これまではどこか、女性にばかり固執していたように思います。しかし本当に必要なのは、制度や女性の意識改善だけではなく、男女問わず“人間性”が必要なのだと感じました。組織風土や人間関係がうまく回っていれば人は会社も仕事も好きになり、何があっても自分の仕事に対して真摯に向き合えるのではないかなと思います。
あらためて実感出来たセミナーでした。

2011年2月26日土曜日

2月9日開催「OJT実力強化」セミナー無事閉会しました。

201129日(水)株式会社ウエダ本社にて開催いたしました「OJT実力強化セミナー」お蔭をもちましてご好評のうち閉会致しました!

ご多用中にも関わらずご来場頂きました皆様、誠にありがとうございました。
今回は「OJTにおいての指導の基本とコツ」をテーマに、OJT担当者の役割行動を知識として理解するだけでなく、気持ちの良い反応の仕方とその指導要領についてお話し頂きました。成長していく上で本当に必要なことは何であるかを考える2時間となりました。

まず、なぜ教育が必要かお話し頂きました。
「人は育てなければ育たない」のです。まずは“会社の中でどんな仕事があるのか”を一つ一つ書出し、明確にすることがマニュアル化の原点であり、OJTの中で人を育てることには必要不可欠なのです。

OJT基本の流れ

1教える準備をする
  業務内容を書出し、いつ、何ヶ月目、何年目までにどのレベルまで行なうか計画立てる。

2作成した計画に則って進める
  説明する際、必ずメモを取らせ、復唱させ、理解度を測る

3練習をさせる
  手本を示し、繰り返し行なう

4やらせてみる
  わかると出来るは違う、“出来る”レベルも色々あるのでアドバイスをしながら行なう

5結果を確認する


人を指導する、育てるということは、とても時間も労力もかかることで、労力を惜しまないことが重要で、 時間がある時に行なうのはOJTではありません。


部下が 困っている時、指示する時など、OJTにおいて指導するチャンスは日常の中で溢れているのです。
「人に教えるとは2度学ぶということ」


効果的な指導のヒント
“ほめる”と“叱る”は指導において必要不可欠

【ほめる原則】 人前でほめる
  • 大きな声で具体的にほめる
  • 成果をほめる
  • 気が付いたらいつでも繰り返し何度でもほめる


【叱る原則】 ほめ方の反対 人前では叱らない
  • 人物でなく出来事を感情的にならない様にしかる
  • あれもこれもと間口を広げない(芋つる式はダメ)

※二つ良いところを褒めて、三つ目に注意をする)


参加者の声 
  • 人を育てるにはコツもあれば準備も必要ということに、改めて気付きました。 
  • 新人教育において、まずはどう考え、どこから始めるべきか良くわかりました。 
  • 当り前と思っていたことでも深く突っ込んでいくと新しい気付きがでてくる。 
  • 基本反応力は早速取り入れてみようと思いました。 
  • すぐに実践できる内容もありましたので早速取り入れたいと思います。 
  • 4月の新人研修の参考にさせて頂きたいと思います。 
  • 礼儀・作法とはどういう意義があるのかということが改めて認識できました。 



ご参加頂きました皆様誠に有難うございました。女子シャインLab 

2011年2月22日火曜日

会社とは…仕事とは…

―― 余談ではございますが、取材にお答え頂いた佐々木化学薬品様とは、住んでいる地域や故郷が同じ、また友人が働いていたりと共通点満載で不思議なご縁を感じる取材となりました。とても楽しい取材となりました。また、最後まで温かくご対応いただき感謝です。御二方は女性として、社会人として見習うべき点がたくさんで、動作一つをとっても勉強になりました。


取材を終えて


―― 今回の取材で驚いたことは、働かれている方一人ひとりの仕事や会社に対する考え方です。自分自身の仕事への向き合い方などを見つめ直すきっかけになりました。

お会いしたお二方は、組織の中の自分の役割をしっかりと考え、出来ることに精力的に取り組み、真摯に仕事に向き合っていました。というのも多くの場合、他のことに手を延ばすと仕事が増えてしまうので自分の仕事はここまでと枠を決めてしまいがちです。「やりたい!」と声を上げるのはパワーがいることで、容易ではありません。

けれど佐々木化学薬品の社員の皆さんは「内務だからここまででいい」ではなく、会社のためにできることを常に考え実践されていました。尚且つそれを楽しんでされているようにさえ感じました。

いろんな組織があると思います。どんなに素晴らしい企業も急激に良くなったわけではなく、個々の様々な努力を経て素晴らしい組織ができるのだと強く感じました。



御二方は笑顔で「まだまだ改善途中です」と仰っていましたが、本当に「人財こそ組織力」を痛感しました。目標達成に向けて皆さんが働かれて、会社のブランディングを確立し強みを出せている企業様だからこそ、大きな成果を生み出し、クライアントからも絶大な信頼を得ているのだと思います。
数値目標を見える化し、社内から声を上げ、どんどんアイデアを出し具体化する、それこそが本当に難しく大事だなと感じました。ただ目標を立てるだけではなく、しっかり行動計画を立てる、それを各部に落とし込む、そのように業務フローがしっかりと組み立てられていました。

もちろん、ただ作業的に仕事をこなすことが、業務フローができているのではなく、本質的に「なぜそれが必要か」「何の為か」をしっかり理解し、どうすればいいのかを常に考え目標意識を高く持ち、互いに切磋琢磨し合う風土を感じました。そして社員がこれまで培ってきた経験を存分に発揮できる場があることはもちろん、仕事の成果が会社の成長の糧になっていると体感できる企業なのだと感じました。

私たちは入社し早10ヶ月が経ちましたが、正直まだまだ仕事の「し」の字も理解できていないと思います。ただ、その中で沢山の諸先輩方から多くを学びました。

本来「仕事」は辛く苦しいものではなく、自分のモチベーションを上げるための一つのツールであるということ、組織の中で自分の役割がきっと必ずあるのだ、と学びました。

私たちも自分の枠を決めつけるのではなく、少しでも多くのことを吸収し、少しでも早く自分自身の役割を果たせる日を目標に、まずは目の前のことから逃げず、真摯に向き合い、時にはがむしゃらに突っ走ってみたいなと思いました。

仕事の楽しみ方をもっと習得し、「仕事も会社も大好き」と目を輝かせたいなと、その日も近いかなと思います。

(2010年12月14日現在)

2011年2月15日火曜日

家庭と仕事・自分スタイルを築くには


■10年後自分がどういう風に成長していきたいなと思っていますか?
また、最後に働く女性に向けてのアドバイスをお願いできますか?加藤さんからお聞かせ頂けますか?



私は、性格上なんでも新しいことをどんどんしたい方なんです。
現在は総務課に就いていますが、以前は営業事務でお客様の電話応対しておりました。そのお蔭で違う立場の仕事の苦労や流れが解りましたし、積極的に新たな試みにも取り組み、今の仕事とは違う仕事にどんどんチャレンジして色々勉強していきたいと思っています。

後は、弊社では何人か集まれば活動資金が出る制度があるんですが、野球、フットサル、釣り、ゴルフ、テニスなどが部活としてあるんです。私も結婚するまではテニスをしていましたが、今は、土日は子どもとの時間なのでなかなかできていませんし、テニス部に参加するなど、自分の時間が少しずつ作れるといいなと思っています。アドバイスかぁ、難しいですね…(笑)

私は育児休業取得者第1号でしたし、大変なこともありましたが、しんどい、つらいとばかり考えるのではなく、今後両立をしていきたいと望むのであれば特に、今は制度や風土が整っていなくても自分がレールを敷いて、後に続く方が取り易い様にしようと思うのも一つだと思います。

自分自身が“こうした方が楽だった”と考え、出来る仕組みを整えていこうというプラス思考に考えを持った方がいいかなと思っています。

両立は大変です。けれど、しんどいことがあってこその子供とのかかわりもあると思いますし、その分喜びも大きいのではないかと思います。これから迎える方は、決してしんどいことばかりではないですし、そう前向きに考えてほしいと思います。


―― ありがとうございます。

■では、三原さんお願いします。

私は入社後ずっと総務にいますが、現在は労務関係の仕事をしていて、退職した上司からの引き継ぎ業務と、今年からまた新しい取り組みを始めています。仕事の内容は有り難いことにこれまで色々変わってきたんです。

今後は育児休業取得者が増えてくると思いますし、制度をより使いやすいものに改善させていきたいと思っています。よりよくするためには、自分一人ではできないことも多々ありますので、出来るだけ多くきっかけを投げかけていきたいと思っています。

また、制度を整えるだけでなく、全社員に周知し理解して頂くこと、そして、それが全社員にとってより働きやすい環境を作るための一つになればと思っています。

やはり、制度を改善するだけではなく周りにどう理解してもらえるかだと思いますし、その為には、実際働いている方の声が重要ですので、上手に投げかけていき、どんどん浸透させていくことが今の目標ですね。


まずは行動計画案を社内に周知させることから始めて行きたいと思っています。少しずつですが、看護休暇を子供の病気などで男性社員も取得してくれるようになりました。
私は今の仕事がすごく好きなんです。最初から好きだったわけではありませんが今はこの仕事が一番好きだなぁと。

最初はどうしていいかわからず不安もありましたが、実際、先輩方から声をかけてもらい、私の勉強の為に、チャレンジさせてくれました。

周りに「勉強になるから、ちょっと調べてくれるか」と惜しみなく機会を下さる方が多かったんです。その中で、一つ仕事を終えて「ありがとう」と言って貰えた時に、すごくやり甲斐を感じ、だんだん仕事を好きになっていきました。

それでも、やっぱり落ち込むこともありますよね。でもそんな時は、一つは仕事の中での成功事例などいいことを考えるようにしています。仕事での落ち込みは仕事で立ち直るきっかけをつくることが大切だと思うので日々心がけているんです。

仕事を続けていく上で、仕事を、会社を好きになるのが一番続くと思いますし、働く上では大事なことだと思います。

(2010年12月14日現在)

2011年2月8日火曜日

ロールモデルになる

―― 加藤さんが御社で初めて育児休業を取得され、制度作り・風土作りに貢献されたとお聞きしました。

■制度を活用された当時の心境や社内風土はいかがでしたか?


初めてのことだったのでどうすればよいのか会社としても正直戸惑っている状況でしたね。
やはり、会社全体が理解できているかというとまだまだでしたし、妊娠が解ってからもしばらく働いていました。

お腹がだんだん大きくなるにつれ、男性社員にとっても初めてでしたし、妊婦を扱ったことがないので、苦しさを理解してもらえず、やむなく階段の上り下りなど少し無理をしていたこともあって、突然ドクターストップがかかり、出勤できなくなってしまったんです。

入院のため、「急遽1週間ほどお休みを頂きたい」と言ったので、課にしてみれば、急に一人欠けると困るので「どうにかならないか?」と言われてしまいました。やはりそういった面での理解があまりなかったのは正直辛かったですね。


―― すごいですね!ご自身がロールモデルになられるということは、会社的に初めての立場であり、相談する相手がいないと心身的に大変だろうなとすごく思います。

■そんな状況の中なぜ加藤さんは働き続けようと思われたのですか?
やはり両立には家族の支えが必要不可欠だと思いますが、旦那様は仕事を続けることに対してはいかがでしたか?また両立に対して一番大変だったことは何ですか?


そうですね。産休で約1年お休みを頂きましたが、専業主婦って子どもとの時間もたくさんあってすごく素晴らしいなと感じていましたが、何カ月か経つと日々の生活に物足りなさを感じると同時に、なんだか社会に取り残された気がしたんです。

働いていると、普段の生活では到底知り会えなかったいろんな方と出会え、自分が社会に貢献しているイメージを持てたんですよね。だから、復職したいと思いましたし、復職後はすごく視野が広がった感じもしました。

また復職した頃は部署が総務課に異動になり、お母さん経験者もいたので相談できるようになりましたし、すごく助かりました。

やっぱり両立で一番大変だったのは、子供が病気にかかった時ですね。病気で休むことなんて想定していませんでしたし、初めは戸惑いました。休んでも1,2日だろうと甘かったです。早く迎えに行ってあげたくてもある程度、仕事を片付けないと帰れませんし、子どもに申し訳なかったなと思うこともありましたね。

でも総務の仕事は自分の管理の中でできる面もあるので助かりました。そう思うと、営業では対お客さんになるのでアポイントの関係もありますし、女性営業にはまだまだ課題はありますよね。


―― なるほど…そうですね。

■加藤さんが育児休暇を取得されてからは何名いらっしゃいますか?

やはり今でも妊娠して仕事を辞めたいと思っている女性は過半数だと思います。しかし、仕事に対する思いや一緒に仕事をしていく仲間でも両立するかしないかは大きく変わるなと感じています。


■仕事と家庭のバランスはいかがですか?


育児休暇取得者は現在までで3名で、今育児休業中の者が1名います。
社長から「子育てを応援する企業にしたい」との言葉があり、実際に子育てをしている者の意見を吸い上げて制度化を進めて頂いています。

例えば、子どもが病気となると、親は自分だけなので、どうしても放っておけないですよね。そんな時でも上司から「子どもが落ち着いたら戻っておいで」との言葉も頂けましたし救われました。

仕事も家庭も助けてもらうことができると考え、甘える時は甘えさせて頂いています。もちろん仕事は決められた期間にお金をもらっている分、手は抜けないという考えは大前提として必要です。仕事も家事も全部しようとするのではなく、周りに助けてもらうことも重要だと思います。

最近では、短時間労働も6歳まででしたが小学校3年生までに改正して頂きましたし、「取る、取らない」は別として選択肢として設けるのはすごくありがたいことですね。やはり日々改善していかなければ、子どもが理由で辞めがちになってしまいますし、そんなのもったいないですよね。


―― すごくパワフルですね。

■三原さんは、加藤さんの姿を傍でみていてどのように感じますか?


そうですね。家庭のことはわかりませんが(笑)加藤は、仕事に関しては、手抜きは一切ないですし、言ったことはありませんが、すごく尊敬しています。実際役職につき、会社としても認められていますし、私から見ると完璧な方です。

私は今アドバイスをいただきながら規程の改定やそれに伴う制度改正等にかかわらせてもらっていますが、制度があって休めたとか、制度があったから加藤のような事例が出たと言って頂くのをとても嬉しく思っています。2人目、3人目と、赤ちゃんの写真を見せてもらうのもとても嬉しいですね。

―― すごく素敵ですね!自分のスタイルを築いてこれたのは会社への貢献度が高いんでしょうね!

■両立していてよかったなと感じられる瞬間や働くお母さんの姿をみているお子様からのヒトコトなど嬉しかった出来事はありましたか?


そうですね…。常日頃から言われるわけではないのですが、「お母さん、ありがとう」と書かれた手紙を貰った時は、すごく嬉しかったですし、頑張って働いてきてよかった!と心から思いました。「今日は遅かったね」と言われてと心が痛むこともありますが…(笑)

でもやっぱり一生懸命やっていると後々わかってもらえると思っています。皆の助けがあってこそだと思い、本当に感謝していますし、子どもから励ましの言葉をもらった時は、変に家にいるよりは外に出て、働いていてよかったかなと思いますね。

(2010年12月14日現在)