2010年11月11日木曜日

高いモチベーション



■様々な取り組みをされていますが他に何か支援策はありますか?


弊社では制度をただ提示するだけでなく、人事の者が個人面談を行い制度の説明をしたり、育児休業などからの復職のフォローアップ面談を定期的に行っています。
また、社で育児用雑誌の定期購読をし、無料貸し出しを実施しています。

実は、弊社は女性が自身のキャリアアップの為に退職されるケースも多いんです。他のサービス業界へ移る方や、ホテル業界内での転職によるキャリアアップ、他には海外に語学留学に行ったりと理由は様々です。そういう意味では女性の退職=結婚・出産ではありません。

―― そうなんですか?!
女性がキャリアアップで退社するというイメージはなかったです。向上志向の方が多いんですね。

■退社された方の中には戻ってきたいと言われる方もいらっしゃいますか?


そうですね。やはり、キャリアアップ志向が高い女性が辞めていくのは「これからなのに…」と思う気持ちは否めません。特にホテル業界は転職が多い業界です。制度ではありませんが、運用で受け入れ態勢は用意しています。

また、留学・勉強を理由に退職を考えている人については、場合によって自己都合休職を認めることもあります。現在、自己都合休職を認められて留学し、復職した方は3名います。

語学やビジネスについて自主的に学びたいという向上心のある方が、これまで弊社で働いてきたノウハウも持たれている上に、プラスアルファ新たに学んでこられたことを含め成長されていますからすごく財産になると考えています。

他には月々技能手当をお支払いする制度を用意しています。英語(TOEIC)やソムリエ、バーテンダーなど様々な資格について認められています。

―― そうなんですね!運用面でも様々な工夫をされているのですね。
会社から休業といった形で戻ってきてもいいと言われたり、技能手当が出すると、勉強してみようかなと、一つのきっかけになりますね。

■他に、学習を推進する仕組みなどはございますか?また、海外などに行かれて復職できる運用は社員の方々はご存知なのですか?


通信教育を援助するという意味で、指定された通信教育を受けると終了時に補助金が会社の方から出ることはあります。何事もきっかけ作りは大切ですね。

また、自己都合休職については特に周知をしているわけではありませんが、身近な先輩などがこういった運用で留学しているのを知っているので、私共から伝えるのではなく、生の声が聞ける位置にいるのではないでしょうか。

また、上司の方もご存知なので、部下の相談に対してアドバイスする場合もあるようです。仕事を続けたい、向上心を持って成長したいという方にはどんどん頑張っていただきたいと思っています。

当ホテルは忙しい分、効率よく仕事をこなすことも大切ですが、何より仕事に熱心な方が多く、目標意識が高いんです。社内に教えてくれる頼れる方がたくさんいるので、資格取得にも前向きになれますし、凄く心強いんですよね。

―― そうなんですね!!お話をお伺いしても本当に職員の皆様がモチベーションの高さが伝わってきますね。

■では大矢様ご自身の仕事の一番のやりがい、醍醐味を教えて頂けますか?


そうですね。私はもともと、いわゆる「キャリア志向」ではなかったのですが、ここまで仕事を続けてこられたのは、人との繋がりやご縁のおかげだと日々感じています。

ホテルの中には、タイトルに関わらず常に高い目標や問題意識を持って真摯に頑張っている人がたくさんいます。そのような方々を見ていると、私も何か役に立ちたいと思いますし、それが現在まで仕事を続けるモチベーションになっていると思います。

総務人事の仕事は、縁の下の力持ちです。「人を育てる」「働きやすい職場を作る」というのは時間がかかるしすぐに結果がでない地味な仕事です。

そんな中でも一番のやりがいは人との関わりです。新しい制度ができたことや研修を通じてスタッフから「働きやすくなった」とか「ありがとうございました」とか、そんな声を耳にしたときは本当に嬉しいです。

また、現在私は管理職ですが、上位の役職につくほど大きな課題に取り組めます。できることの種類を広げていく横のキャリアアップもありますが、管理職という縦のキャリアアップ希望者も増やしていきたいと思っています。

―― なるほど。私たち自身、取材を通し人事部の方々にお話をお伺いするたびに企業になくてはならない存在だなと強く感じます。

■最後に新入社員にメッセージを下さい。(主に私たちですが…笑)

そうですね…メッセージ難しいですね…(笑)
仕事をしていたら、逃げ出したいこともあると思います。組織においてはすぐに自分のやりたい仕事ができることの方が少ないですし、仕事は思っているほど合理的には進みません。

ですので、特に新入社員の時は「(上司から)自分に何が求められているのか」に集中して、できるだけ早く良い結果を出すことが必要だと思います。

どんなに嫌なことでも必ず終わりは来ますし、一生懸命に取り組むことに「無駄」はないと私は思います。

一方、自分の中では将来「こうなりたい」という夢を持って、あきらめずに取り組むこと。「こうなりたい」と「今の仕事」を関連付けて考えられるとモチベーションも上がると思います。

そして最後に、周囲の人(上司、先輩)はみんなサポーターです。ひとりで思い悩まずに何でも相談してみてください。もちろん、私たち総務人事のスタッフもその一人なので、ぜひ活用していただきたいと思います。

(2010年9月21日現在)

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