2011年4月28日木曜日

ファシリテーション・グラフィック入門社内研修


先日、社内で5月25日に行います「ファシリテーション・グラフィック入門」のプレとして、社内研修を行いました。ファシリテーション・グラフィックという言葉さえ知らない、誰も体験したこともないということで、どのような雰囲気になるかと思いましたが、研修が進んでいく中、皆が真剣に議論に向き合っていました。




永遠と長く続く会議、どうどうめぐりがとどまらない会議、発言が偏った会議というのはどの会社でも起こりうる課題ですよね。
そういった会議を変えるためには会議の「見える化」が重要になります。社会の打ち合わせから顧客との打ち合わせまで生産性と発想力を高めるファシリテーショングラフィックを体感的に学ぶためのセミナーを今回企画致しました。
ファシリテーション・グラフィックとは、図を使って、議論を見える化し、ファシリテーションを効果的に進めていく今、注目されているスキルです。

 今回のセミナーでは話のまとめ方からいわゆるファシリテーション、とグラフィックの具体的な場面別の活用法を体系的に学べます。会議だけでなく普段の顧客との打ち合わせにもこの手法を用いることで、生産性と発想力を高めることができます。


セミナーの模様はこちら。








社内アンケートでは、

・文字の羅列ではなく、視覚による記録は大変良いと思った。
・ノートの取り方。振り返る時にポイントを強調する事で前後の繋がり、関連性が解りやすい。
・テーマから話しの展開を自分の中でイメージする必要があることが解ったこと。
・各グループで1枚の紙を使い、まとめるところがグループ共有に繋がった。
・FGという手法はとても会議を進めやすく、目的を外れにくいと感じた。ファシリテーションする側は冷静に会議全体を見れ、とても会議の流れや内容が腹落ちしやすかった。

と言う意見も頂きました。ご参加お待ちしております!! チラシはこちら!!

2011年4月18日月曜日

女子シャイン★Labセミナー第3弾が決定いたしました!!


【ファシリテーション・グラフィック入門】
~組織、個人を成長させる~



議論の「見える化」で仕事の効率化、考える力向上!!
NPO法人 場とつながりラボ home‘s vi 代表理事  嘉村 賢州氏

日時:2011年5月25日(水)

時間:17:00-20:00

費用:有料 ¥3,000

定員:30名 (応募多数の場合は先着順とさせて頂きます。)

対象:経営幹部、経営企画部、指導される立場の皆様

内容:長く続く会議、堂々巡りがとどまらない、発言が偏る会議になっていませんか?
     そこで「見える化」が重要になります。会議から顧客との打ち合わせまで生産性と
     発想力を高めるファシリテーショングラフィックを体感的に学べます。


プログラム


チェックイン
【ミニ講義】ファシリテーショングラフィックとは?
ファシリテーショングラフィックの効用・活用場面
【ワーク】ファシリテーショングラフィック体験
ファシリテーショングラフィックの基礎
ファシリテーションとグラフィックのコツ
【ミニ講義】ファシリテーショングラフィック習得のヒント
チェックアウト


こんな方におススメ!

・会議で意見が出てこない。特定の人しか話さない。。
・書くのは苦手だけど、これをきっかけに鍛えてみたい。
・話を簡潔にまとめてうまく話せるようになりたい


セミナーのお申込みはこちら
お問い合わせは、株式会社ウエダ本社へお願いします。

2011年4月12日火曜日

市場見学での学び


AM2:00-AM9:00までの見学でしたが、本当にあっという間の7時間でした。これまで、沢山の気づきと学びを書いてきましたが、個々には書ききれない程の感動もありました。
目の前に広がる見慣れない風景に興奮し、時には、感動さえ覚えました。
同時に、仕事のあり方、働く意味をも学んだように思います。



今日までの取材を通し、私たちは数多くの「働く姿勢」を学んできました。そうは聞きながらも、実際に自分に置き換えて想像するのは実は難しく、意識の中にありながら行動に移せておらず、やはり仕事は仕事、プライベートはプライベートと感じていたのかもしれません。

しかし、今回の市場見学を通じては実際に働かれている姿、表情を目にし、改めて「働く」ということは実はとても尊いことなのだと感じました。というのも、河市水産様では、定年後の再就職者の方々がとてもイキイキと働かれていたんです。皆さんの表情や働きぶり、お話しされている姿を見て“働く”ことの意味を考えさせられました。


私はまだ“仕事”をしていたのに過ぎないのではないか…と。仕事とは事に仕えると書きます。あくまでことありきで考えてしまっていたのかもしれません。それに比べ“働く”とは、人が動く、人を動かす、人のために動くと書きます。またある言い伝えでは“働く”とは“傍が楽になる”とも言われているそうです。その意味合いから考えても、働くということは決して自分本位ではないということ、そしてやらされ観があっては“働く”ことはありえないのかもしれないと感じました。



私は知らず知らずの内にどこか“働く”ことにネガティブなイメージを持ち視野が狭くなっていたのかもしれません。また、自分自身はまだまだ組織の一員としての認識が甘く、自分の働きの先に相手が見えていなかったのかもしれないと改めて感じました。日々のルーチン作業の中で効率化を測りパフォーマンスを上げることももちろん重要ですが、その中で必ず、働きの先には必ず相手があると意識することの大切さを、皆さんの働く姿の節々から学びました。


また、お話しの中で堀井さまは「失敗はいい、失敗よりも悔いのないようにすることが大事だ。」とお話しをされていて、仕事に慣れれば慣れるほどに人は、失敗をおそれてしまいがちですが、時には新たな行動を起こすことも必要なのだと感じました。


河市水産さまの市場見学には“働く”ノウハウ全てが盛り込まれており、まさに職場であり「働く人」の集まる場所だと感じました。お互いがお互いを支えあい、感謝の気持ちを持って働くことの大切さを感じ、自分自身を見つめ直す良い機会になりました。何事も、積極的に自分から学ぼうとすること、吸収しようとすること、それこそが自分を成長させる一番の近道で、主体性を持ち行動することを学びました。



本当にありがとうございました。




2011年4月6日水曜日

“会社”の誇りと“働く”尊さ

チームワークや組織のあり方を実感し、市場の風景にも感動していると次に堀井さまは“クレドカード”を下さいました。



そこには行動指針と今日一日の決意、そして

「私たちは“さかな”を通じて信頼関係を築き、結束し業務に取り組める仲間がいることを誇りに思います。」

「私たちは“さかな”を通じてお客様から、支持され必要とされることを誇りに思います。」

「私たちは“さかな”を通じてCSRに取組み、社会に貢献できる企業であることを誇りに思います。」

と誇りが記載されており、皆さんそれを肌身離さずにお持ちなんです。自身の仕事や役割に“誇り”を持てるということは素敵なことだなと感じ、働くことは尊いことなんだなと、改めて感じました。
お仕事中の方に「クレドカードお持ちですか?」と問いかけると、さっとポケットから出して見せて下さいました。

河市水産様では仲卸をされていますが、その指針や、誇りにも書かれていたようにお客様のことを考え、スーパーさんや小売店さんに向けたサービスとして魚の下処理サービスを提供されています。しっかりとお客様目線に立って、お客様にとっての無駄を省く、手間を省くために行なわれているんです。


どの仕事を見ても、皆さんとてもテンポよく、手際よく進められていて、いかに効率よく、短時間で進めるかをポイントに動かれていました。けれども決して皆さんやらされ観で動かれている様には一切見えず、自分のすべきこと、役割をしっかり把握されていて、その行動そのものがお役立ち出来ていると肌で感じ、その仕事の先に必ずお客様の姿がみえ、先手、先手で動かれているように思いました。


その風景をみた私たちは、魚をさばくスピードにも驚き、圧倒されました。そして寒い中、冷たい水に手を付けながらの作業に誰一人不平不満をこぼしている方も、不満そうな態度に出ている方もいらっしゃいません。
堀井さまは「市場は寒いけれど、本当に仕事していたら、寒さは感じないんですよ」とお話しされていました。その一言に、市場での仕事、“働くこと”そのものの根本が含まれているんだなと感じました。なんだか全てのノウハウを詰め込まれた空間だなと肌で感じました。



河市水産様ではそれぞれの方が、自分の知っているノウハウを下の世代に伝え、アルバイトの方に技術指導を行いながら、運営されています。
他にも冷凍マグロをなんと電動ノコギリで切る姿も見学させて頂きました。まさかあのマグロが電動ノコギリで切られているとは驚きでした。

更に驚いたことに、河市水産様では魚だけではないんですよ。
この写真の青いケースは何だと思いますか?


実はなんと酢飯なんです!お寿司屋さん専門のお米屋さんから酢飯をあずかり、魚と一緒に酢飯の配送サービスを行われています。これも配送サービスの一環で行なわれているんです。確かに酢飯と魚が一度に届くのですから、ありがたいですよね!

また、お客様を想う河市水産様ならではのお話もお聞きしました。
昨年末、大雪の影響で配送途中にトラックが転倒し、お届け時間に間に合わないことがあったそうです。その際に急遽、自家用車でお客様にお詫びされに駆けつけられたそうです。お客様の立場になって考えた時、出来ない理由をいうのは簡単だと思いますが、態度で示す、そして失敗に真摯に向き合い、どうすればいいか、を考えることの大切さを感じました。

ただ、言われたからする、言われたから謝るのではなく、一企業の社員として、どうすべきか、何がベストかを考えられる人材で溢れているのだと思いました。素晴らしいチームワークですね。




そしていよいよ“セリ”です!




市場見学と言えば真っ先に想像するのはセリですよね。セリは早朝の5時20分から始まります。
現在は小さな黒板を使い、想像よりは少し静かなムードの中始まります。以前は全ての魚をセリにかけていたそうで、セリという名の格闘技のようだったとか…。



今は格闘技という程の乱闘騒ぎ等はありませんが、そこの空気はまるで戦場でした。真剣勝負で、大声での競り合いはこそありませんでしたが、熱気を肌で感じました。
セリ自体のテンポは早く、私たちの目は釘づけでした。


皆さん本当真剣に仕事をされている目で、その姿はすごくかっこよかったです。


沢山の魚たちに興奮し、マグロが一列に並ぶ風景にも感動しました。
目の前にこの量のマグロ!!



また一本釣りする針を見せていただきました。針が意外と小さく、これでこの大きさを釣り上げるのかと驚きでした。



感動と興奮の瞬間でした。

2011年4月1日金曜日

組織の原点ここにあり

今回は京都でなくてはならない存在、縁の下の力持ちである京都の市場を支える河市水産様の市場見学にお伺いしてきました。AM2時からAM9時ごろまでお付き合い頂き、私たちに市場の見どころ、ノウハウや組織のあり方、考え方までご教示頂いたのは河市水産株式会社 堀井雅彦様です。
一般の方には公開されていない場所や、通常はお聞き出来ないお話し、普段の生活の中では体験できないことを体験させていただきました。本当にあっという間の7時間でした。


終始私たちはドキドキしっぱなしで、感動と同時に多くの気づきを頂きました。この思いや学びを皆さんにお伝えしたいと思います。

まず始めに、説明をお聞きしながら市場全体を回りました。早朝の市場と言えば正直もっとそこら中で大声が飛び交い、にぎわっている中にも、少しどこか混乱(?)しているイメージがありましたが、決してそうではなく皆さん自分の役割をしっかり把握し、テキパキと機敏に動かれている姿がすごく印象的でした。しかし、その風景は、暗いものではありません。お会いするどの方も皆さんさわやかな笑顔で「おはようございます!!」と挨拶されている姿に、すがすがしさを覚え、心が温かくなりました。
やはりここの組織は皆さんがしっかりと役割意識を持ち、声を出すべき時、団結する時、個人で仕事をこなす時といったようにメリハリのついた中、自分のすべきことを全うし動かれていました。これこそが本当に社員がイキイキと働く現場というものなのかもしれない、と市場に着いて早々感じました。



誰かに指摘され、やらされ観で動いているわけではなく、自然と率先して動き、刻一刻と皆さんの表情には明りがともっていく様にも感じました。
普段なら私たちは眠っている時間、この瞬間にめぐる世界は知り得ませんが、深夜だからといって決して陰と陽なんかではなく、皆さん光輝いていました。AM2時から市場が動きだし、河市さんでは仕分け業務が始まります。テキパキとアルバイトの方が商品をスーパーごとに仕分けをされていきます。その手つき自体も一見流れ作業のように見えますが、長年培ってきたノウハウやしっかりした指導のもとで全体の流れを把握されているためにこなせることなのだと感じました。
全てが初めての経験で、今スーパーに並んでいる魚たちは、この皆さんの動きなしではありあないことなのだと実感し、なんだか感動さえしました。私たちの食卓に届けられるまでを実感し、あらためて感謝です。


そこには海の中の魚たちが全てあるんじゃないかといってもいいくらいの量にも感じました。実はお伺いした日は大震災の影響から、品物が少ないとお聞きしていました。通常は写真の約2倍の量になるそうです。想像するだけでもその量に圧倒され流通の仕組みを肌で感じ、そして同時に被害の大きさをも痛感しました。身近に感じた、この経験やこの日に感じた思いは忘れてはいけないと強く感じました。





さて皆さんこのトラックは何だと思いますか?


市場と言えば釣りあげられた魚たちが並んでいるイメージが強いと思いますが、それだけではありません。実はこのトラック、荷台が水槽になっていて、魚たちを生きたまま漁港から搬送してくるのです。新鮮な魚をトラックから網ですくい上げ、トラックの下では鮮度を保つための処理をされていました。一匹一匹の処理のスピードが速く、全体でしっかりと連携を取られているということが、この一瞬からも感じられました。どの作業一つをとっても、皆さんの向こう側には消費者の顔が見えているのだと思いました。



これまで、多くのチームプレーや連携を肌で感じてきましたが、実は今までは一人が仕分け、配送、そして営業まで全ての流れを一人でこなし、一日の勤務時間は15時間を優に超える程だったそうです。本当に想像を絶する程の仕事量だと思います。今でこそ細分化され、一連の流れができ上がっていましたが、以前は市場では一人でこなすのが当たり前で、誰も声を上げることはなかったそうです。
その中で、今回市場をご案内して下さった堀井さまご自身が、大幅な業務改善に取り組み、市場仕事は何があるかを考え見つめ直し、段階を踏んで細分化されたそうです。



堀井さまご自身は、ずっと働く人々の環境を良くしたいと日々感じながら働き続けられていたそうです。自分自身も仕事が好きで、その思いを感じてほしい、とことん追求して貰いたいと感じ、様々な仕組みを作られていました。

まず、営業はとことん営業に専念出来る環境を整え、その動きに関わる細かな業務や事務処理などはアルバイトでカバーする、もちろんお互いが他人任せではなく、しっかりと個々のやるべき仕事のラインを設定し、役割意識をしっかり持ち目的意識を持った上で理解し答えようと積極的に動かれている姿を目にし、そして、業務内容のみ細分化したわけではなく時間をもしっかりと個人が管理した上での、タイムマネジメントも立てられ、市場の表情に合わせた人の入り方等も細かく設定され、けれど窮屈ではない空間がそこにはありました。
また、河市水産様では、ネームプレートを胸元につけ自分はどこの誰でどういう業務をしているのか、正社員は青の制服、アルバイトスタッフは赤の制服と一目で判断がつくように、組織全体を明確化されていました。同業社さんで制服が揃えられているのは例がなく、制服を着る、名札をつけるそれだけで中で働かれる方の意識や、そこに関わる人たちのことをも考えられているんだと感じました。
どこを見ても河市水産様ではどこか仲間意識、チームワークが伝わってくるような気がしました。