2011年2月26日土曜日

2月9日開催「OJT実力強化」セミナー無事閉会しました。

201129日(水)株式会社ウエダ本社にて開催いたしました「OJT実力強化セミナー」お蔭をもちましてご好評のうち閉会致しました!

ご多用中にも関わらずご来場頂きました皆様、誠にありがとうございました。
今回は「OJTにおいての指導の基本とコツ」をテーマに、OJT担当者の役割行動を知識として理解するだけでなく、気持ちの良い反応の仕方とその指導要領についてお話し頂きました。成長していく上で本当に必要なことは何であるかを考える2時間となりました。

まず、なぜ教育が必要かお話し頂きました。
「人は育てなければ育たない」のです。まずは“会社の中でどんな仕事があるのか”を一つ一つ書出し、明確にすることがマニュアル化の原点であり、OJTの中で人を育てることには必要不可欠なのです。

OJT基本の流れ

1教える準備をする
  業務内容を書出し、いつ、何ヶ月目、何年目までにどのレベルまで行なうか計画立てる。

2作成した計画に則って進める
  説明する際、必ずメモを取らせ、復唱させ、理解度を測る

3練習をさせる
  手本を示し、繰り返し行なう

4やらせてみる
  わかると出来るは違う、“出来る”レベルも色々あるのでアドバイスをしながら行なう

5結果を確認する


人を指導する、育てるということは、とても時間も労力もかかることで、労力を惜しまないことが重要で、 時間がある時に行なうのはOJTではありません。


部下が 困っている時、指示する時など、OJTにおいて指導するチャンスは日常の中で溢れているのです。
「人に教えるとは2度学ぶということ」


効果的な指導のヒント
“ほめる”と“叱る”は指導において必要不可欠

【ほめる原則】 人前でほめる
  • 大きな声で具体的にほめる
  • 成果をほめる
  • 気が付いたらいつでも繰り返し何度でもほめる


【叱る原則】 ほめ方の反対 人前では叱らない
  • 人物でなく出来事を感情的にならない様にしかる
  • あれもこれもと間口を広げない(芋つる式はダメ)

※二つ良いところを褒めて、三つ目に注意をする)


参加者の声 
  • 人を育てるにはコツもあれば準備も必要ということに、改めて気付きました。 
  • 新人教育において、まずはどう考え、どこから始めるべきか良くわかりました。 
  • 当り前と思っていたことでも深く突っ込んでいくと新しい気付きがでてくる。 
  • 基本反応力は早速取り入れてみようと思いました。 
  • すぐに実践できる内容もありましたので早速取り入れたいと思います。 
  • 4月の新人研修の参考にさせて頂きたいと思います。 
  • 礼儀・作法とはどういう意義があるのかということが改めて認識できました。 



ご参加頂きました皆様誠に有難うございました。女子シャインLab 

2011年2月22日火曜日

会社とは…仕事とは…

―― 余談ではございますが、取材にお答え頂いた佐々木化学薬品様とは、住んでいる地域や故郷が同じ、また友人が働いていたりと共通点満載で不思議なご縁を感じる取材となりました。とても楽しい取材となりました。また、最後まで温かくご対応いただき感謝です。御二方は女性として、社会人として見習うべき点がたくさんで、動作一つをとっても勉強になりました。


取材を終えて


―― 今回の取材で驚いたことは、働かれている方一人ひとりの仕事や会社に対する考え方です。自分自身の仕事への向き合い方などを見つめ直すきっかけになりました。

お会いしたお二方は、組織の中の自分の役割をしっかりと考え、出来ることに精力的に取り組み、真摯に仕事に向き合っていました。というのも多くの場合、他のことに手を延ばすと仕事が増えてしまうので自分の仕事はここまでと枠を決めてしまいがちです。「やりたい!」と声を上げるのはパワーがいることで、容易ではありません。

けれど佐々木化学薬品の社員の皆さんは「内務だからここまででいい」ではなく、会社のためにできることを常に考え実践されていました。尚且つそれを楽しんでされているようにさえ感じました。

いろんな組織があると思います。どんなに素晴らしい企業も急激に良くなったわけではなく、個々の様々な努力を経て素晴らしい組織ができるのだと強く感じました。



御二方は笑顔で「まだまだ改善途中です」と仰っていましたが、本当に「人財こそ組織力」を痛感しました。目標達成に向けて皆さんが働かれて、会社のブランディングを確立し強みを出せている企業様だからこそ、大きな成果を生み出し、クライアントからも絶大な信頼を得ているのだと思います。
数値目標を見える化し、社内から声を上げ、どんどんアイデアを出し具体化する、それこそが本当に難しく大事だなと感じました。ただ目標を立てるだけではなく、しっかり行動計画を立てる、それを各部に落とし込む、そのように業務フローがしっかりと組み立てられていました。

もちろん、ただ作業的に仕事をこなすことが、業務フローができているのではなく、本質的に「なぜそれが必要か」「何の為か」をしっかり理解し、どうすればいいのかを常に考え目標意識を高く持ち、互いに切磋琢磨し合う風土を感じました。そして社員がこれまで培ってきた経験を存分に発揮できる場があることはもちろん、仕事の成果が会社の成長の糧になっていると体感できる企業なのだと感じました。

私たちは入社し早10ヶ月が経ちましたが、正直まだまだ仕事の「し」の字も理解できていないと思います。ただ、その中で沢山の諸先輩方から多くを学びました。

本来「仕事」は辛く苦しいものではなく、自分のモチベーションを上げるための一つのツールであるということ、組織の中で自分の役割がきっと必ずあるのだ、と学びました。

私たちも自分の枠を決めつけるのではなく、少しでも多くのことを吸収し、少しでも早く自分自身の役割を果たせる日を目標に、まずは目の前のことから逃げず、真摯に向き合い、時にはがむしゃらに突っ走ってみたいなと思いました。

仕事の楽しみ方をもっと習得し、「仕事も会社も大好き」と目を輝かせたいなと、その日も近いかなと思います。

(2010年12月14日現在)

2011年2月15日火曜日

家庭と仕事・自分スタイルを築くには


■10年後自分がどういう風に成長していきたいなと思っていますか?
また、最後に働く女性に向けてのアドバイスをお願いできますか?加藤さんからお聞かせ頂けますか?



私は、性格上なんでも新しいことをどんどんしたい方なんです。
現在は総務課に就いていますが、以前は営業事務でお客様の電話応対しておりました。そのお蔭で違う立場の仕事の苦労や流れが解りましたし、積極的に新たな試みにも取り組み、今の仕事とは違う仕事にどんどんチャレンジして色々勉強していきたいと思っています。

後は、弊社では何人か集まれば活動資金が出る制度があるんですが、野球、フットサル、釣り、ゴルフ、テニスなどが部活としてあるんです。私も結婚するまではテニスをしていましたが、今は、土日は子どもとの時間なのでなかなかできていませんし、テニス部に参加するなど、自分の時間が少しずつ作れるといいなと思っています。アドバイスかぁ、難しいですね…(笑)

私は育児休業取得者第1号でしたし、大変なこともありましたが、しんどい、つらいとばかり考えるのではなく、今後両立をしていきたいと望むのであれば特に、今は制度や風土が整っていなくても自分がレールを敷いて、後に続く方が取り易い様にしようと思うのも一つだと思います。

自分自身が“こうした方が楽だった”と考え、出来る仕組みを整えていこうというプラス思考に考えを持った方がいいかなと思っています。

両立は大変です。けれど、しんどいことがあってこその子供とのかかわりもあると思いますし、その分喜びも大きいのではないかと思います。これから迎える方は、決してしんどいことばかりではないですし、そう前向きに考えてほしいと思います。


―― ありがとうございます。

■では、三原さんお願いします。

私は入社後ずっと総務にいますが、現在は労務関係の仕事をしていて、退職した上司からの引き継ぎ業務と、今年からまた新しい取り組みを始めています。仕事の内容は有り難いことにこれまで色々変わってきたんです。

今後は育児休業取得者が増えてくると思いますし、制度をより使いやすいものに改善させていきたいと思っています。よりよくするためには、自分一人ではできないことも多々ありますので、出来るだけ多くきっかけを投げかけていきたいと思っています。

また、制度を整えるだけでなく、全社員に周知し理解して頂くこと、そして、それが全社員にとってより働きやすい環境を作るための一つになればと思っています。

やはり、制度を改善するだけではなく周りにどう理解してもらえるかだと思いますし、その為には、実際働いている方の声が重要ですので、上手に投げかけていき、どんどん浸透させていくことが今の目標ですね。


まずは行動計画案を社内に周知させることから始めて行きたいと思っています。少しずつですが、看護休暇を子供の病気などで男性社員も取得してくれるようになりました。
私は今の仕事がすごく好きなんです。最初から好きだったわけではありませんが今はこの仕事が一番好きだなぁと。

最初はどうしていいかわからず不安もありましたが、実際、先輩方から声をかけてもらい、私の勉強の為に、チャレンジさせてくれました。

周りに「勉強になるから、ちょっと調べてくれるか」と惜しみなく機会を下さる方が多かったんです。その中で、一つ仕事を終えて「ありがとう」と言って貰えた時に、すごくやり甲斐を感じ、だんだん仕事を好きになっていきました。

それでも、やっぱり落ち込むこともありますよね。でもそんな時は、一つは仕事の中での成功事例などいいことを考えるようにしています。仕事での落ち込みは仕事で立ち直るきっかけをつくることが大切だと思うので日々心がけているんです。

仕事を続けていく上で、仕事を、会社を好きになるのが一番続くと思いますし、働く上では大事なことだと思います。

(2010年12月14日現在)

2011年2月8日火曜日

ロールモデルになる

―― 加藤さんが御社で初めて育児休業を取得され、制度作り・風土作りに貢献されたとお聞きしました。

■制度を活用された当時の心境や社内風土はいかがでしたか?


初めてのことだったのでどうすればよいのか会社としても正直戸惑っている状況でしたね。
やはり、会社全体が理解できているかというとまだまだでしたし、妊娠が解ってからもしばらく働いていました。

お腹がだんだん大きくなるにつれ、男性社員にとっても初めてでしたし、妊婦を扱ったことがないので、苦しさを理解してもらえず、やむなく階段の上り下りなど少し無理をしていたこともあって、突然ドクターストップがかかり、出勤できなくなってしまったんです。

入院のため、「急遽1週間ほどお休みを頂きたい」と言ったので、課にしてみれば、急に一人欠けると困るので「どうにかならないか?」と言われてしまいました。やはりそういった面での理解があまりなかったのは正直辛かったですね。


―― すごいですね!ご自身がロールモデルになられるということは、会社的に初めての立場であり、相談する相手がいないと心身的に大変だろうなとすごく思います。

■そんな状況の中なぜ加藤さんは働き続けようと思われたのですか?
やはり両立には家族の支えが必要不可欠だと思いますが、旦那様は仕事を続けることに対してはいかがでしたか?また両立に対して一番大変だったことは何ですか?


そうですね。産休で約1年お休みを頂きましたが、専業主婦って子どもとの時間もたくさんあってすごく素晴らしいなと感じていましたが、何カ月か経つと日々の生活に物足りなさを感じると同時に、なんだか社会に取り残された気がしたんです。

働いていると、普段の生活では到底知り会えなかったいろんな方と出会え、自分が社会に貢献しているイメージを持てたんですよね。だから、復職したいと思いましたし、復職後はすごく視野が広がった感じもしました。

また復職した頃は部署が総務課に異動になり、お母さん経験者もいたので相談できるようになりましたし、すごく助かりました。

やっぱり両立で一番大変だったのは、子供が病気にかかった時ですね。病気で休むことなんて想定していませんでしたし、初めは戸惑いました。休んでも1,2日だろうと甘かったです。早く迎えに行ってあげたくてもある程度、仕事を片付けないと帰れませんし、子どもに申し訳なかったなと思うこともありましたね。

でも総務の仕事は自分の管理の中でできる面もあるので助かりました。そう思うと、営業では対お客さんになるのでアポイントの関係もありますし、女性営業にはまだまだ課題はありますよね。


―― なるほど…そうですね。

■加藤さんが育児休暇を取得されてからは何名いらっしゃいますか?

やはり今でも妊娠して仕事を辞めたいと思っている女性は過半数だと思います。しかし、仕事に対する思いや一緒に仕事をしていく仲間でも両立するかしないかは大きく変わるなと感じています。


■仕事と家庭のバランスはいかがですか?


育児休暇取得者は現在までで3名で、今育児休業中の者が1名います。
社長から「子育てを応援する企業にしたい」との言葉があり、実際に子育てをしている者の意見を吸い上げて制度化を進めて頂いています。

例えば、子どもが病気となると、親は自分だけなので、どうしても放っておけないですよね。そんな時でも上司から「子どもが落ち着いたら戻っておいで」との言葉も頂けましたし救われました。

仕事も家庭も助けてもらうことができると考え、甘える時は甘えさせて頂いています。もちろん仕事は決められた期間にお金をもらっている分、手は抜けないという考えは大前提として必要です。仕事も家事も全部しようとするのではなく、周りに助けてもらうことも重要だと思います。

最近では、短時間労働も6歳まででしたが小学校3年生までに改正して頂きましたし、「取る、取らない」は別として選択肢として設けるのはすごくありがたいことですね。やはり日々改善していかなければ、子どもが理由で辞めがちになってしまいますし、そんなのもったいないですよね。


―― すごくパワフルですね。

■三原さんは、加藤さんの姿を傍でみていてどのように感じますか?


そうですね。家庭のことはわかりませんが(笑)加藤は、仕事に関しては、手抜きは一切ないですし、言ったことはありませんが、すごく尊敬しています。実際役職につき、会社としても認められていますし、私から見ると完璧な方です。

私は今アドバイスをいただきながら規程の改定やそれに伴う制度改正等にかかわらせてもらっていますが、制度があって休めたとか、制度があったから加藤のような事例が出たと言って頂くのをとても嬉しく思っています。2人目、3人目と、赤ちゃんの写真を見せてもらうのもとても嬉しいですね。

―― すごく素敵ですね!自分のスタイルを築いてこれたのは会社への貢献度が高いんでしょうね!

■両立していてよかったなと感じられる瞬間や働くお母さんの姿をみているお子様からのヒトコトなど嬉しかった出来事はありましたか?


そうですね…。常日頃から言われるわけではないのですが、「お母さん、ありがとう」と書かれた手紙を貰った時は、すごく嬉しかったですし、頑張って働いてきてよかった!と心から思いました。「今日は遅かったね」と言われてと心が痛むこともありますが…(笑)

でもやっぱり一生懸命やっていると後々わかってもらえると思っています。皆の助けがあってこそだと思い、本当に感謝していますし、子どもから励ましの言葉をもらった時は、変に家にいるよりは外に出て、働いていてよかったかなと思いますね。

(2010年12月14日現在)

2011年2月1日火曜日

「全員営業」

―― 皆様お待たせしました、取材企画第8弾です!

さて、突然ですが今携帯電話はお手元にございますか?
その液晶画面をご覧下さい。



そうなんです!
今回は携帯電話の液晶画面の基盤づくりを手掛け、私たちのライフスタイルの変化において、必要不可欠な存在であり、現代生活のさまざまな分野の、様々な製品づくりを支えて下さる、「佐々木化学薬品株式会社」様にお話しをお伺いしてきました。

創業60年を迎えられ「化学を通して喜びの創造と技術の革新をし、お客様と共に成長すること」をモットーに社会と人々に新たな価値の創出に日々取り組まれています。

化学を通してお客様に創造と革新をもたらす企業として、自社内も常に革新に取り組まれています。
そんな佐々木化学薬品様の素晴らしい取り組みをお聞きし、勉強させて頂きました。

佐々木化学薬品株式会社
総務部 総務課

加藤 和子様  三原 佳美様にお答え頂きました。



―― 一階ロビーで御社の歴史館を拝見しましたがすごいですね!

■その歴史館でも、創業されて4年後に、従業員をマイクロバスで送迎していたというくらい、どんどん新しいことに取り組まれている社風の様に感じましたが御二方が思う“佐々木化学薬品”様はどんな会社ですか?


そうなんです。弊社一階ロビーに沿革などを記した歴史館は、昔の資料を役員から頂いたり、お話をお聞きしたお蔭で、私たち自身今まで知らなかったマイクロバスの送迎の件も含め、会社の細部までよくわかりました。

社員全体で新しいことにも挑戦していこうという風土になってきていて、皆で目標に向かって動き始めているところです。というのも弊社の代表がすごく行動力のある方で、どんどん社内の改革を計っているんです。

例えば、女性営業の投入、自社製品拡販の為研究開発部を設けたりと、思いを形にされていますし、社員を引っ張って下さるので、信じてついていくしかないと感じています。

今は、新しい取り組みとして「全員営業」を掲げているんです。これまでは、総務などの事務職は社内で与えられた仕事だけこなせればいいという昔の姿がありましたが、部署ごとの計画を数値化し、売上を設定しています。「計画があるので、数値化しろ」というのが社長の口癖でもありますしね。(笑)

総務課としては、営業活動の一環として社外でマナー講師なども行なっているんですよ。
元々は、社員の品質を高めるためにおじきや電話応対などの基本的なマナー講師を行なっていましたが、全社員ができていなければ、“佐々木化学薬品”として出来ていることにはなりません。

そこでまずは全社員に伝え、今は社外にも発信しています。そこで収入を得ることが今の目標です。自分が学ぶのと人に伝えるのは全く違い、とっても難しいなと痛感しています。

数値目標を1カ月単位で持っていて、正直なかなか数字が伴わないこともありますが、全員が目標をもち行動することで、少しずつ形になってきていますし、仕事や会社に対する意識が全く変わりました。
―― すごいですね!「全員営業」に取り組み具体的に数値目標を上げられていて、一人ひとりの中に落とし込まれているんだなと感じました。本当に皆さんが同じ方向を向いて積極的に取り組まれているのが伝わってきます。

■全員営業を打ち出されてからご自身の中で変ったと感じる点はありますか?


本当にたくさんありますよ。 全く世界が変わりましたし、すごく刺激的な毎日です。事務は社内にいて当たり前という考えでしたし、営業に行くなんて全く考えたことはありませんでした。でも実際、外に出ていろんな方に出会うことで視野が広がったと思います。

三原 佳美氏
また、社外に出ることで「営業」の気持ちも少なからず感じられる様になりました。講師をする際でも、普段どのような仕事をしているか、何が大切かなど「営業」としての目線でも考えられる様になりましたし、少しは活かされているように思います。

社長は女性だから男性だからこうだという固定観念がない方ですし、そのお蔭で、この様に貴重な機会を頂けているのだということにすごく感謝しています。昔であれば、本当に考えられない現状だなぁと実感しています。

また、新しい試みを部署ごとで取り組んでいるので、一人ではない分周りの方に引っ張って貰っていますし、社外で講師をさせて頂くことで他人に伝える為には自分自身スキルアップしなければならないと意識付き、大変勉強になりました。

マナー研修などを社外の講師に依頼すると、一時的になってしまって継続しにくいですが、内策化することで、担当の私たちの顔をみるだけで社員は「気が引き締まる」と言っていましたし、意識は変化したように思います。

社内で立ち上げることでより浸透しやすく、お客様に対しても信頼が得られる対応ができますよね。私たちだけでは、考えられることも限られてきますし社内で様々な意見をもらったり、工夫をしたりと助けて頂いています。

加藤 和子氏
―― 改革していこうよというのがしっかり形になっているのはすばらしいですね。

■他に取り組みはありますか?


そうですね。課ごとに数値目標を掲げていますので1か月間の動きと目標を表にし、何%以上であれば「」出来なかったら「」少し出来たら「」の様に評価し掲示板に張り出して、社内全体で共有し見える化を測っています。

こうすることで、色を上げたい、達成したいという気持ちがさらに高まっているように感じます。達成できなくても、他人のせいにするのではなく、自分もより頑張らなくては!と皆が思っているのが伝わってきます。この表を見るたびにモチベーションは高くなりますし、互いに足を引っ張り合わないように自分もしっかりするという気持ちが強いですね。

―― そうですね。多くの企業では「事務職=社内」という傾向ですし、社外に出る環境を会社的に与えられているのは、視野も広がりますしすごく有り難いですね。
社内での連携を皆さんで考え取り組まれているのは素晴らしいですね。

■多くの企業では、部署ごとでの情報交換やコミュニケーションだけになってしまい、社内全体ではコミュニケーション不足になりがちですが、他に社内での工夫はありますか?


弊社でもまだまだではありますが、今は嫌がられながらも総務課で社内巡回をしています。(笑) 今年の4月から『ピッカぴか週間DAY』と名付け、月の第3週目に社内を2班に分かれ2回皆のデスク回りなどをチェックしに周り始めました。活動し始めは皆デスクの上に書類が溜まっていたり身の回りが整理整頓されていませんでしたが、意識は変わってきましたね。

ピッカぴか週間DAY

特に、3週目になると社内が引き締まり、「何時にくるの?」という声も聞こえ始めました。(笑) 仕事をダラダラするのではなくてメリハリをつけることで会社全体でよくなっていくことを目標にしています。個人を評価するのではなく、課単位で評価しています。

なかなか100%は難しいですが、高い目標をもつことが当社の考え方ですので100%「ピッカピカ」を設け、あとは「ピカッ」とか「モーチョイ」など綺麗になっているパーセンテージによってニコちゃんマークを上司の机に貼るようにしているんです。


マナーでもなんでも厳しいだけだとやる気が無くなってしまうので、楽しさも含め、マークを目指してもらいたいという思いもあって取り組んでいます。
ニコちゃんシール

―― 確かにそうですね。マナーなどがしっかりしていても整理整頓ができていなければ台無しですね。素晴らしい取り組みですね。

■他に何か力を入れている取り組みなどはございますか?最近では朝礼に力を入れる企業も増えてきていますが御社はどのような朝礼をされているのですか?


朝礼はそれぞれの課で、建物ごとに行っていますが、以前からずっと総務課では「一言当番」と言ってその日に感じたことや思ったこと、または好きなスポーツや趣味など仕事に限らず話をしています。

あと総務ではマナーの一環として「口の体操」を朝礼に入れています。
特に寒い日は、出社した後すぐは顔が強張っていますよね。「あえいうえおあお」と口を動かすことで活舌はよくなりますし、自然といい笑顔になるんですよ。最近では私たち総務課だけでなく、電話応対の多い営業フロアでも取り組むようになり、ようやく浸透してきました。

また今までは、自由に並んでいた月一の全体朝礼ですが、全社員がきっちりお辞儀できるよう課ごとに並ぶように朝礼でも制度を設けたんです。(笑)綺麗なお辞儀で始まり、綺麗なお辞儀で終わりましょうと始めました。

あとは、1年間の目標に対しての成果発表を課ごとにプレゼンを行う業務の成果発表会が年に1回あるのですが、課ごとに、資料作成しプレゼンの打ち合わせを行なうので、その際により交流が深まっているように思います。

(2010年12月14日現在)